中立青梅市 河辺

青梅市の生活拠点だが、市の生産年齢人口は2037年まで縮小が続く

河辺駅前はイオンスタイル河辺・青梅市中央図書館・市立青梅総合医療センターが徒歩圏に集まる市内随一の生活拠点で、駅周辺の公示地価は2021年を底に4年連続で上昇している。ただし2025年の地価中央値13.5万円/m2は10年前を2%下回る水準にとどまる。青梅市人口ビジョン(令和5年3月改訂版)の推計では市の生産年齢人口が2020年の78,658人から2037年に60,196人へ約23%減るため、圏央道青梅IC周辺で進む物流・データセンターの集積が雇用面をどこまで下支えするかが分かれ目になる。

エリアの見通し年表

2026
供給動向を確認転機

市立青梅総合医療センターが全体工事の途中段階で新棟の供用を広げ、青梅駅前地区第一種市街地再開発事業(14階・住宅112戸)が3月に建築工事完了予定。圏央道青梅IC北側の今井土地区画整理事業では物流施設の着工が秋以降に予定されている。

2027
拠点間の需要分散を確認転機

東青梅1丁目の文化複合施設(新市民ホール)が2026〜27年度に施工され、2027年度末頃の完成を目指す。市の中心市街地機能が東青梅・青梅側にも分散する。

2030
保有継続継続

市立青梅総合医療センターの現地建替え工事が完了予定。河辺駅周辺の医療・生活利便の水準が確定する。

2037
需要縮小リスクを確認警戒

青梅市人口ビジョンの推計では市の総人口が111,439人、生産年齢人口が60,196人まで減る。賃貸需要の母数が2020年比で大きく縮む局面。

2047
高齢化比率を確認警戒

同推計で青梅市の総人口は97,132人と10万人を割り込む。老年人口は42,182人でほぼ横ばいのため、高齢者比率が4割超に達する。

買う理由(5

河辺駅周辺は青梅市の3つの中心市街地拠点のうち最も生活機能が集積している

市立青梅総合医療センターの現地建替えが2030年完了予定で進行中

圏央道青梅IC周辺に物流施設とデータセンターが相次いで立地した

河辺駅周辺の公示地価は2021年を底に4年連続で上昇している

青梅市が移住・定住促進プランで転出抑制の数値目標を掲げている

買わない理由(6

青梅市の生産年齢人口は2020年の78,658人から2037年に60,196人へ約23%減る推計

青梅市の総人口は2047年に97,132人と10万人を割り込む推計

15〜44歳が転出超過で、若年単身・子育て層が市外に流出している

青梅市は土砂災害警戒区域の指定箇所が都内でも多く、霞川・多摩川の洪水浸水想定区域がある

都心への通勤時間が長く、通勤利便で選ばれる立地ではない

直近4年の上昇を含めても、河辺駅周辺の公示地価は10年前を2%下回る

人口の未来(河辺

出典: 国土数値情報 将来推計人口250mメッシュ/IPSS 令和5年推計(2020年国勢調査ベース)

駅中心から半径1km・37メッシュ(250m四方)を合算。全国・都道府県と同一基準で対比。

総人口
12,085人(2025)
2050年 89 (2025=100)
指数(2025年=100)
2020年 1011012025年 1001002030年 99992035年 972040年 95952045年 922050年 89892055年 852060年 81812065年 762070年 7070全国 71202020302040205020602070
高齢化率
23.7%
全国比 -5.9pt
= 65歳以上 ÷ 総人口
2025年 23.7%23.72030年 27%272035年 32.3%2040年 38.6%38.62045年 42.2%2050年 43.7%43.72055年 44.6%2060年 45.9%45.92065年 47.6%2070年 49.6%49.6全国 38.7%20302040205020602070
河辺(半径1km)全国

全国は総人口が2050年に85(2025=100)まで減るのに対し、この範囲は89減少傾向) 高齢化率も全国より5.9pt低い(若い) 生産年齢人口(15〜64歳)は7,928人(2025)→5,202人(2050)。賃貸需要の担い手の厚みを測る目安。

世帯構成(河辺

出典: 国勢調査(2010・2015・2020)をもとにRETTO算出

青梅市の一般世帯に占める割合。市区町村単位(駅周辺ではなく行政区全体)。

単身世帯率
33.9%2020
全国比 -4.1pt10年で +6.5pt
= 単独世帯 ÷ 一般世帯総数
全国 38.0%2010年 河辺 27.4%27.42015年 河辺 29.8%29.82020年 河辺 33.9%33.9201020152020
夫婦と子供世帯率
27.1%2020
全国比 +2.1pt10年で -6.7pt
= 夫婦と子供から成る世帯 ÷ 一般世帯総数
全国 25.0%2010年 河辺 33.8%33.82015年 河辺 30.9%30.92020年 河辺 27.1%27.1201020152020
河辺青梅市全国

単身世帯率は33.9%と全国より4.1pt低い10年の変化は+6.5ptで、全国(+5.6pt)より単身化のペースは速い夫婦と子供世帯は27.1%と全国より2.1pt高い なお単身のうち65歳以上は13.2%(全国12.1%)。単身世帯の中身が若年層か高齢層かを見る目安。

住宅地の地価推移(万円/m²

※ 地価推移はエリア内の住宅地公示地点の中央値です。

土地価格

実勢価格
Coming Soon
実際の取引価格
公示価格(基準)
13.5万円/m²
6.518.1万円/m²
2025年 / 14地点
路線価
13万円/m²
9.114.5万円/m²
令和6年 / 568地点
乖離率(公示価格を100%とした場合)参考値
実勢 110%
公示 100%
路線価 96%

この街は公示価格の調査地点が14地点と少ないため、乖離率は参考程度にご覧ください。

公示価格は住宅地の調査地点のみ、路線価は住宅地・商業地の区別なく道路ごとに評価した値です。

路線価は道路ごとに異なるため、物件に面した道路の値を国税庁路線価図からPDFでご確認ください。

空き家率・賃貸空室率(青梅市

出典: 総務省 住宅・土地統計調査(2023年)

5年ごとの全国統一調査(住宅・土地統計調査)にもとづく指標。

空き家率
11.7%
全国比 -2.1pt前回比 -0.2pt
= 空き家 ÷ 全住宅
全国 13.8%2008年 10.5%10.52013年 13.2%13.22018年 11.9%11.92023年 11.7%11.72008201320182023
賃貸空室率
20.8%
全国比 +2.2pt前回比 -5.1pt
= 賃貸の空き ÷ 賃貸全体
全国 18.6%2013年 25.8%25.82018年 25.9%25.92023年 20.8%20.82008201320182023
青梅市全国

空き家率11.7%の内訳

空き家を100%とした構成比
55%
39%
賃貸用55%その他(相続放置・長期不在)39%売却用・別荘等5%

空き家率は街全体の余り具合。内訳でその他(相続放置・長期不在)が多いほど相続放置など街の衰退サイン。

賃貸空室率は賃貸だけの埋まり具合。数値が高いほど貸しても埋まりにくい。

鑑定士のまとめ

温度感

弱含み横ばい上昇強上昇
  1. 01
    いま

    市場の特徴

    誰が、いま、どう買っているのか?

    買い手の需要層初めて家を買う人買い手の需要層地元の店主・事業主エリア性格郊外のベッドタウンエリア性格戸建中心の住宅街エリア性格成熟した商業エリア

    同一需給圏はJR青梅線・五日市線・八高線沿線の西多摩地域とされ、需要者の中心は圏内に地縁性を持つ一次取得者層で、圏外からの転入は少ないと多くの地点で指摘されている。都心部の住宅価格高騰を背景に、割安感のある多摩地方へ需要が流入し地価が強含みで推移しているとの記述が繰り返し見られる。新築戸建の価格帯の目安は、周辺部で総額2000万円台、河辺駅近郊の利便性の高い住宅地では3500万~4000万円台とされる。商業地5地点は駅前や幹線道路沿いの路線商業地域で、新規出店は乏しく繁華性も限定的だが、駅近接の希少性から地価は上昇基調にあるとされる。一方、成木・小曾木等の山間部・市街化調整区域は人口減少と高齢化が進み、需要は比較的弱いと評価されている。

  2. 02
    なぜ

    地価を動かす要因

    何が上げ、何が下げているのか?

    強み住環境良好マクロ感応性景気感応高

    一般的要因では、地価水準の高い都心寄り地域から低価格物件を求めて西多摩地方へ需要流入が続いており、金利上昇懸念を抱えつつも地価は上昇傾向が続いているとの記述が住宅地の多くで共通して見られる。実質GDPの上昇や緩やかな景気回復を指摘しつつも、国際情勢の緊迫化や原材料価格の高騰といった下振れリスクへの言及も併存する。地域要因については大半の地点で「大きな変動はない」とされ、個別的要因も概ね変動なしと評価されている。年間変動率は+0.3%~+2.9%の間で推移する地点が多く、河辺駅近郊や商業地でより高めの上昇率が示される一方、成木・根ヶ布など周辺部・山間部では0.0%で横ばいの地点も見られる。

  3. 03
    どう値付け

    値付けの根拠

    比準と収益、どちらを重視したか?

    🔒 この章は無料会員登録後にご覧いただけます

  4. 04
    これから

    これからの見通し

    向こう数年、どこに向かうか?

    🔒 この章は無料会員登録後にご覧いただけます

このエリアで、さらに見られる分析

  • 物件タイプ別の判定

    ファミリー向け・ワンルーム投資それぞれの向き不向き

  • 融資に使える金融機関

    エリアをカバーする銀行・信金と積極性

  • ハザード分析

    洪水・土砂・津波リスクと水害経験による地価補正

  • 主要駅までの所要時間・想定賃料

    通勤アクセスと賃料シミュレーション

無料会員登録してすべて見る

メールアドレスだけで登録でき、すぐに使い始められます