中立あきる野市 秋川

あきる野市の代表駅で、市が29haの跡地まちづくり方針を打ち出したが、都市計画決定は5年先

川駅はJR五日市線の単線区間にある駅で、JR東日本の1日平均乗車人員は5,969人(2024年度)。あきる野市都市計画マスタープラン(2023年改定)は秋川駅周辺を市内2か所の「交流拠点」の一つに位置づけている。あきる野市は2025年11月21日に「秋川高校跡地及び周辺地区まちづくり方針」を策定し、市街化調整区域を含む約29haを4ゾーンに区分して土地区画整理事業で整備する針を示した。ただし市が示す工程は着手1年目に基本計画策定、3年目に事業者選定、5年目に都市計画決定であり、着工時期は現時点で公表されていない。秋川駅周辺の公示地価(住宅地)は2025年に中央値11.1万円/m2で、2015年の11.2万円/m2から10年間でほぼ横ばい、直近1年の変動は+0.91%にとどまる。一方であきる野市の人口は住民基本台帳ベースで2026年3月1日時点78,526人と減少が続き、高齢化率は31.0%(2023年)に達している。

エリアの見通し年表

2026
計画の進捗確認進行中

あきる野市が2025年11月に策定した秋川高校跡地及び周辺地区まちづくり方針に基づき、約29haの整備に向けた基本計画の検討が進む段階。隣駅の武蔵引田駅北口土地区画整理事業(約19.5ha)も令和8年度末の完成予定で工事が進む。

2027
近隣供給の確認転機

武蔵引田駅北口土地区画整理事業(約19.5ha)が令和8年度末=2027年3月の完成予定。住・商・工・農の複合型市街地が秋川駅の隣駅に立ち上がり、あきる野市内での住宅需要の分散が起きる可能性がある。

2028
誘致企業の確認様子見

あきる野市の工程では秋川高校跡地まちづくりの着手3年目に事業者選定を予定。産業ゾーン約10.5haに次世代型産業を誘致できるかがこの時点で見えてくる。

2030
都市計画決定の確認転機

あきる野市が秋川高校跡地及び周辺地区について都市計画決定を目指す着手5年目。市街化調整区域の土地利用転換が制度上確定するかどうかの分岐点。

2035
人口動態・開発進捗確認警戒

あきる野市の人口減少が進む時期。国立社会保障・人口問題研究所の推計では市の人口は2050年に66,455人まで減る見通しで、秋川高校跡地の開発が実現していない場合は出口の買い手層が細る。

買う理由(7

あきる野市が秋川高校跡地を含む約29haのまちづくり方針を2025年11月に策定した

あきる野市都市計画マスタープランは秋川駅周辺を市内2か所の「交流拠点」の一つに位置づけている

秋川駅の1日平均乗車人員は2020年度を底に回復している

圏央道あきる野ICが近く、市内で物流施設の立地が続いている

隣駅の武蔵引田駅北口で約19.5haの土地区画整理事業が令和8年度末完成予定

秋川駅北口には約52.6haの地区計画が定められている

秋川駅周辺の公示地価は10年間ほぼ横ばいで推移している

買わない理由(5

あきる野市の人口は減少が続き、高齢化率は31.0%に達している

あきる野市は立地適正化計画を策定しておらず、居住誘導区域が定まっていない

秋川高校跡地の都市計画決定は着手5年目が目標で、開発の実現時期が遠い

秋川・平井川の浸水想定と市内の土砂災害警戒区域がある

JR五日市線は単線で、拝島駅での乗り換えを前提とする路線

人口の未来(秋川

出典: 国土数値情報 将来推計人口250mメッシュ/IPSS 令和5年推計(2020年国勢調査ベース)

駅中心から半径1km・37メッシュ(250m四方)を合算。全国・都道府県と同一基準で対比。

総人口
13,096人(2025)
2050年 92 (2025=100)
指数(2025年=100)
2020年 1011012025年 1001002030年 99992035年 972040年 95952045年 942050年 92922055年 892060年 85852065年 822070年 7878全国 71202020302040205020602070
高齢化率
27.0%
全国比 -2.6pt
= 65歳以上 ÷ 総人口
2025年 27%272030年 29.4%29.42035年 33.5%2040年 37.5%37.52045年 39.5%2050年 40.6%40.62055年 41%2060年 41.8%41.82065年 43.8%2070年 44.6%44.6全国 38.7%20302040205020602070
秋川(半径1km)全国

全国は総人口が2050年に85(2025=100)まで減るのに対し、この範囲は92減少傾向) 高齢化率も全国より2.6pt低い(若い) 生産年齢人口(15〜64歳)は8,119人(2025)→5,984人(2050)。賃貸需要の担い手の厚みを測る目安。

世帯構成(秋川

出典: 国勢調査(2010・2015・2020)をもとにRETTO算出

あきる野市の一般世帯に占める割合。市区町村単位(駅周辺ではなく行政区全体)。

単身世帯率
27.8%2020
全国比 -10.2pt10年で +5.9pt
= 単独世帯 ÷ 一般世帯総数
全国 38.0%2010年 秋川 21.9%21.92015年 秋川 24.5%24.52020年 秋川 27.8%27.8201020152020
夫婦と子供世帯率
30.4%2020
全国比 +5.4pt10年で -6.1pt
= 夫婦と子供から成る世帯 ÷ 一般世帯総数
全国 25.0%2010年 秋川 36.5%36.52015年 秋川 34.2%34.22020年 秋川 30.4%30.4201020152020
秋川あきる野市全国

単身世帯率は27.8%と全国より10.2pt低い10年の変化は+5.9ptで、全国(+5.6pt)より単身化のペースは速い夫婦と子供世帯は30.4%と全国より5.4pt高い なお単身のうち65歳以上は11.1%(全国12.1%)。単身世帯の中身が若年層か高齢層かを見る目安。

住宅地の地価推移(万円/m²

※ 地価推移はエリア内の住宅地公示地点の中央値です。

土地価格

実勢価格
Coming Soon
実際の取引価格
公示価格(基準)
11.1万円/m²
612.9万円/m²
2025年 / 22地点
路線価
10.5万円/m²
9.515万円/m²
令和6年 / 229地点
乖離率(公示価格を100%とした場合)
実勢 110%
公示 100%
路線価 95%

公示価格は住宅地の調査地点のみ、路線価は住宅地・商業地の区別なく道路ごとに評価した値です。

路線価は道路ごとに異なるため、物件に面した道路の値を国税庁路線価図からPDFでご確認ください。

空き家率・賃貸空室率(あきる野市

出典: 総務省 住宅・土地統計調査(2023年)

5年ごとの全国統一調査(住宅・土地統計調査)にもとづく指標。

空き家率
10.9%
全国比 -2.9pt前回比 +0.8pt
= 空き家 ÷ 全住宅
全国 13.8%2008年 10.5%10.52013年 10.5%10.52018年 10.1%10.12023年 10.9%10.92008201320182023
賃貸空室率
26.4%
全国比 +7.8pt前回比 +1.2pt
= 賃貸の空き ÷ 賃貸全体
全国 18.6%2013年 23.0%23.02018年 25.2%25.22023年 26.4%26.42008201320182023
あきる野市全国

空き家率10.9%の内訳

空き家を100%とした構成比
56%
39%
賃貸用56%その他(相続放置・長期不在)39%売却用・別荘等5%

空き家率は街全体の余り具合。内訳でその他(相続放置・長期不在)が多いほど相続放置など街の衰退サイン。

賃貸空室率は賃貸だけの埋まり具合。数値が高いほど貸しても埋まりにくい。

鑑定士のまとめ

温度感

弱含み横ばい上昇強上昇
  1. 01
    いま

    市場の特徴

    誰が、いま、どう買っているのか?

    買い手の需要層初めて家を買う人エリア性格戸建中心の住宅街エリア性格郊外のベッドタウンエリア性格昔から続く住宅街

    同一需給圏はJR五日市線沿線を中心とする西多摩地域の住宅地域とする記述が大半を占める。主たる需要者は同一需給圏内に居住する一次取得者層で地縁的選好性が強く、都心部や圏外からの転入者は少ないとの指摘が繰り返し見られる。ほぼ熟成した住宅地域が多く宅地の新規供給は乏しい一方、堅調であった住宅需要はやや陰りを見せ始めているとの記述も目立つ。新築戸建の中心価格帯は2,000万円台後半~4,000万円前後と地点差が大きい。草花・戸倉・小和田など市街化調整区域内の住宅地は生活利便性や住環境に劣り、需要は極めて限定的とされる。商業地2地点(秋川駅前・小川東)では自用目的の地縁性ある事業者・個人需要が中心で、店舗ビル上階の賃貸需要は弱く、取引件数自体が少なく価格帯の把握が困難と繰り返し記される。

  2. 02
    なぜ

    地価を動かす要因

    何が上げ、何が下げているのか?

    強み住環境良好マクロ感応性安定

    あきる野市の総人口は微減傾向にあるが社会増(転入超過)は続いており、高齢化率は上昇傾向にあると多くの地点で共通して指摘される。住宅地の地価変動率は年間0.0~1.9%程度で、緩やかな上昇から横ばいの範囲に収まる地点が大半を占める。大多数の地点で「地域要因に特段の変動はない」「個別的要因に変動はない」と記され、地域構造自体は概ね安定して推移している。地域要因の比較表では「環境」項目の較差が地点により-26~+47と大きくばらつく点が目立つ。商業地2地点では「商業地の地価はほぼ強含みとなっている」との記述も見られ、住宅地よりやや強含みの傾向がうかがえる。あわせて建築費高騰や金利先高感、生活物価上昇への懸念が一般的要因として繰り返し言及されている。

  3. 03
    どう値付け

    値付けの根拠

    比準と収益、どちらを重視したか?

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  4. 04
    これから

    これからの見通し

    向こう数年、どこに向かうか?

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