追い風府中市 府中

多摩の中核都市。府中市の公示地価は2025年に前年比+6.0%、10年で+24%と堅調に伸びている。

府中駅を中心に商業・行政機能が集積し、大企業の事業所や東京競馬場を擁する多摩有数の拠点。市の公示地価は前年比で住宅地+4.6%・商業地+6.9%と上昇が続き、新庁舎(はなれ棟が2026年12月完成予定)や府中駅周辺の公共施設複合化が街の更新を進める。一方で市全体の人口は2025年前後をピークに横ばい〜微減に向かい、多摩川沿いの低地には浸水リスクが残る。

エリアの見通し年表

2026
市場観察転機

府中市新庁舎の「はなれ」棟が12月に完成予定。母屋棟に続き市民交流機能が加わり、府中駅周辺の拠点性が高まる。

2029
供給価格の確認転機

府中駅周辺の3公共施設を複合化する事業が着工予定。駅前の再整備が次の段階に入る。

2032
動向注視様子見

京王線府中駅付近の立体化が事業化に向かうか、側道整備の進捗で見極める局面。

2035
需給動向の確認警戒

社人研推計では府中市の人口が2020年比で微減に転じる見通し。需給の潮目を確認する時期。

買う理由(4

府中市の公示地価が10年で+24%と堅調

府中駅を核に商業・行政機能が集積する多摩の拠点

大企業の事業所と東京競馬場が支える雇用・集客

市の人口は東京多摩では相対的に底堅い

買わない理由(4

多摩川沿いの低地に浸水リスク

地価水準が高く利回りは総じて低い

市全体の人口はまもなくピークアウト

現在進行中の再開発は駅前を一変させる規模ではない

人口の未来(府中

出典: 国土数値情報 将来推計人口250mメッシュ/IPSS 令和5年推計(2020年国勢調査ベース)

駅中心から半径1km・47メッシュ(250m四方)を合算。全国・都道府県と同一基準で対比。

総人口
47,745人(2025)
2050年 99 (2025=100)
指数(2025年=100)
2020年 99992025年 1001002030年 1001002035年 1012040年 1011012045年 1002050年 99992055年 972060年 95952065年 932070年 9090全国 71202020302040205020602070
高齢化率
21.5%
全国比 -8.1pt
= 65歳以上 ÷ 総人口
2025年 21.5%21.52030年 23.6%23.62035年 25.9%2040年 28.8%28.82045年 31.2%2050年 33.1%33.12055年 34.1%2060年 35.1%35.12065年 34.8%2070年 33.4%33.4全国 38.7%20302040205020602070
府中(半径1km)全国

全国は総人口が2050年に85(2025=100)まで減るのに対し、この範囲は99減少傾向) 高齢化率も全国より8.1pt低い(若い) 生産年齢人口(15〜64歳)は31,685人(2025)→26,588人(2050)。賃貸需要の担い手の厚みを測る目安。

世帯構成(府中

出典: 国勢調査(2010・2015・2020)をもとにRETTO算出

府中市の一般世帯に占める割合。市区町村単位(駅周辺ではなく行政区全体)。

単身世帯率
44.1%2020
全国比 +6.1pt10年で +2.6pt
= 単独世帯 ÷ 一般世帯総数
全国 38.0%2010年 府中 41.5%41.52015年 府中 42.4%42.42020年 府中 44.1%44.1201020152020
夫婦と子供世帯率
26.9%2020
全国比 +1.9pt10年で -1.6pt
= 夫婦と子供から成る世帯 ÷ 一般世帯総数
全国 25.0%2010年 府中 28.5%28.52015年 府中 28.3%28.32020年 府中 26.9%26.9201020152020
府中府中市全国

単身世帯率は44.1%と全国より6.1pt高い10年の変化は+2.6ptで、全国(+5.6pt)より単身化のペースは緩やか夫婦と子供世帯は26.9%と全国より1.9pt高い なお単身のうち65歳以上は10.5%(全国12.1%)。単身世帯の中身が若年層か高齢層かを見る目安。

住宅地の地価推移(万円/m²

※ 地価推移はエリア内の住宅地公示地点の中央値です。

土地価格

実勢価格
Coming Soon
実際の取引価格
公示価格(基準)
31万円/m²
27.143.1万円/m²
2025年 / 48地点
路線価
25.5万円/m²
2238万円/m²
令和6年 / 210地点
乖離率(公示価格を100%とした場合)
実勢 110%
公示 100%
路線価 82%

公示価格は住宅地の調査地点のみ、路線価は住宅地・商業地の区別なく道路ごとに評価した値です。

路線価は道路ごとに異なるため、物件に面した道路の値を国税庁路線価図からPDFでご確認ください。

空き家率・賃貸空室率(府中市

出典: 総務省 住宅・土地統計調査(2023年)

5年ごとの全国統一調査(住宅・土地統計調査)にもとづく指標。

空き家率
13.0%
全国比 -0.8pt前回比 +1.6pt
= 空き家 ÷ 全住宅
全国 13.8%2008年 11.0%11.02013年 12.0%12.02018年 11.4%11.42023年 13.0%13.02008201320182023
賃貸空室率
20.4%
全国比 +1.8pt前回比 +2.9pt
= 賃貸の空き ÷ 賃貸全体
全国 18.6%2013年 20.6%20.62018年 17.5%17.52023年 20.4%20.42008201320182023
府中市全国

空き家率13.0%の内訳

空き家を100%とした構成比
70%
27%
賃貸用70%その他(相続放置・長期不在)27%売却用・別荘等3%

空き家率は街全体の余り具合。内訳でその他(相続放置・長期不在)が多いほど相続放置など街の衰退サイン。

賃貸空室率は賃貸だけの埋まり具合。数値が高いほど貸しても埋まりにくい。

鑑定士のまとめ

温度感

弱含み横ばい上昇強上昇
  1. 01
    いま

    市場の特徴

    誰が、いま、どう買っているのか?

    買い手の需要層初めて家を買う人買い手の需要層マンションデベロッパーエリア性格駅前の繁華街エリア性格戸建中心の住宅街エリア性格郊外のベッドタウン

    同一需給圏は京王線沿線を中心にJR南武線・武蔵野線圏も含む府中市及び隣接市の地域として捉えられている。住宅地の主な需要者は一次取得者層で、府中市内居住者に加え周辺市からの転入も一定数見られる。土地価格は概ね3,000万〜6,000万円台、新築戸建は4,500万〜8,000万円台が中心価格帯。商業地では府中駅前が最も高く1㎡あたり100万〜220万円台、東府中駅前が70万〜90万円台、幹線道路沿いは30万〜40万円台と序列が明確。府中駅前は駅前商業地としての相対的希少性から投資需要も底堅く、幹線道路沿いはマンション開発業者や地元事業者が主な需要層として繰り返し言及されている。

  2. 02
    なぜ

    地価を動かす要因

    何が上げ、何が下げているのか?

    強み再開発強み路線多数マクロ感応性安定

    府中市全域で住宅地・商業地とも地価上昇基調が続いていることが共通して指摘されている。地域要因については「特段の変動なし」とする記載が大半を占め、街路条件・環境条件の大きな変化を報告する地点は少ない。年間変動率は住宅地で概ね+3.5%〜+9.6%程度に収まる一方、府中駅前・東府中駅前の商業地は+13%〜+15%台と突出して高い。個別的要因の変動も乏しく、既存の土地条件を前提とした横ばい評価が多い。是政など駅からやや距離のある地区は変動率が相対的に低く抑えられている。

  3. 03
    どう値付け

    値付けの根拠

    比準と収益、どちらを重視したか?

    🔒 この章は無料会員登録後にご覧いただけます

  4. 04
    これから

    これからの見通し

    向こう数年、どこに向かうか?

    🔒 この章は無料会員登録後にご覧いただけます

このエリアで、さらに見られる分析

  • 物件タイプ別の判定

    ファミリー向け・ワンルーム投資それぞれの向き不向き

  • 融資に使える金融機関

    エリアをカバーする銀行・信金と積極性

  • ハザード分析

    洪水・土砂・津波リスクと水害経験による地価補正

  • 主要駅までの所要時間・想定賃料

    通勤アクセスと賃料シミュレーション

無料会員登録してすべて見る

メールアドレスだけで登録でき、すぐに使い始められます