追い風東京都稲城市 稲城長沼

南武線高架化で生まれ変わった駅を、10.6haの区画整理が仕上げる

稲城市の地価は10年で+27%上昇し、2025年も前年比+3.4%と底堅い。南武線連続立体交差で15の踏切が消え、稲城長沼駅周辺では北口・南口の駅前広場と商業集積を進める10.6haの区画整理が2030年完了をめざす。人口は2050年に約10.1万人へ増える推計で、子育て世帯の受け皿となる一方、年少・生産年齢人口の微減と事業の進捗不確実性は残る。

エリアの見通し年表

2025
南部エリアの回遊性が向上転機

南山東部で幹線道路の多摩3・4・16号稲城南多摩線が2月20日に交通開放

2026
駅前の街並み形成を注視様子見

稲城長沼駅周辺土地区画整理(10.6ha)は仮換地・建物移転の進捗が約50%

2030
駅前広場・商業集積の完成を見込む転機

稲城長沼駅周辺土地区画整理事業の完了予定年度(令和12年度)

買う理由(4

南武線の連続立体交差が完了し駅周辺を一体で再整備できる

稲城長沼駅周辺10.6haの区画整理で駅前広場と商業集積が進む

人口は2050年に約10.1万人へ増える推計で全国21位の増加率

子育て支援が手厚く子育て世帯の受け皿になっている

買わない理由(3

総人口は増えても年少・生産年齢人口は微減傾向

駅前区画整理は進捗約50%で完成までの不確実性が残る

地価は10年で+27%上昇済みで取得コストの割高感がある

人口の未来(稲城長沼

出典: 国土数値情報 将来推計人口250mメッシュ/IPSS 令和5年推計(2020年国勢調査ベース)

駅中心から半径1km・37メッシュ(250m四方)を合算。全国・都道府県と同一基準で対比。

総人口
13,153人(2025)
ピーク2035+1.8%
指数(2025年=100)
2020年 97972025年 1001002030年 1011012035年 1022040年 1011012045年 1012050年 99992055年 982060年 96962065年 952070年 9494全国 71202020302040205020602070
高齢化率
28.9%
全国比 -0.7pt
= 65歳以上 ÷ 総人口
2025年 28.9%28.92030年 30.8%30.82035年 32.2%2040年 33.8%33.82045年 33.3%2050年 32.8%32.82055年 32%2060年 32%322065年 32%2070年 32.3%32.3全国 38.7%20302040205020602070
稲城長沼(半径1km)全国

全国は総人口が2050年に85(2025=100)まで減るのに対し、この範囲は99横ばい傾向) 高齢化率も全国より0.7pt低い(若い) 生産年齢人口(15〜64歳)は7,720人(2025)→7,143人(2050)。賃貸需要の担い手の厚みを測る目安。

世帯構成(稲城長沼

出典: 国勢調査(2010・2015・2020)をもとにRETTO算出

稲城市の一般世帯に占める割合。市区町村単位(駅周辺ではなく行政区全体)。

単身世帯率
34.9%2020
全国比 -3.1pt10年で +3.0pt
= 単独世帯 ÷ 一般世帯総数
全国 38.0%2010年 稲城長沼 31.9%31.92015年 稲城長沼 32.8%32.82020年 稲城長沼 34.9%34.9201020152020
夫婦と子供世帯率
33.4%2020
全国比 +8.4pt10年で -2.5pt
= 夫婦と子供から成る世帯 ÷ 一般世帯総数
全国 25.0%2010年 稲城長沼 35.9%35.92015年 稲城長沼 35.0%35.02020年 稲城長沼 33.4%33.4201020152020
稲城長沼稲城市全国

単身世帯率は34.9%と全国より3.1pt低い10年の変化は+3.0ptで、全国(+5.6pt)より単身化のペースは緩やか夫婦と子供世帯は33.4%と全国より8.4pt高い なお単身のうち65歳以上は10.0%(全国12.1%)。単身世帯の中身が若年層か高齢層かを見る目安。

住宅地の地価推移(万円/m²

※ 地価推移はエリア内の住宅地公示地点の中央値です。

土地価格

実勢価格
Coming Soon
実際の取引価格
公示価格(基準)
26.3万円/m²
20.230.5万円/m²
2025年 / 40地点
路線価
19万円/m²
11.526.5万円/m²
令和6年 / 212地点
乖離率(公示価格を100%とした場合)
実勢 110%
公示 100%
路線価 72%

公示価格は住宅地の調査地点のみ、路線価は住宅地・商業地の区別なく道路ごとに評価した値です。

路線価は道路ごとに異なるため、物件に面した道路の値を国税庁路線価図からPDFでご確認ください。

空き家率・賃貸空室率(稲城市

出典: 総務省 住宅・土地統計調査(2023年)

5年ごとの全国統一調査(住宅・土地統計調査)にもとづく指標。

空き家率
8.7%
全国比 -5.1pt前回比 -0.1pt
= 空き家 ÷ 全住宅
全国 13.8%2008年 8.1%8.12013年 8.5%8.52018年 8.8%8.82023年 8.7%8.72008201320182023
賃貸空室率
15.3%
全国比 -3.3pt前回比 -0.1pt
= 賃貸の空き ÷ 賃貸全体
全国 18.6%2013年 15.4%15.42018年 15.4%15.42023年 15.3%15.32008201320182023
稲城市全国

空き家率8.7%の内訳

空き家を100%とした構成比
74%
15%
賃貸用74%その他(相続放置・長期不在)15%売却用・別荘等11%

空き家率は街全体の余り具合。内訳でその他(相続放置・長期不在)が多いほど相続放置など街の衰退サイン。

賃貸空室率は賃貸だけの埋まり具合。数値が高いほど貸しても埋まりにくい。

鑑定士のまとめ

温度感

弱含み横ばい上昇強上昇
  1. 01
    いま

    市場の特徴

    誰が、いま、どう買っているのか?

    買い手の需要層初めて家を買う人エリア性格戸建中心の住宅街エリア性格郊外のベッドタウン

    同一需給圏は京王相模原線・JR南武線・小田急多摩線沿線に及ぶ稲城市内外の住宅地域である。需要者の大半は同一需給圏に地縁を持つ一次取得層で、居住の快適性・利便性を重視する。多摩ニュータウン(向陽台・若葉台・平尾)は大規模開発された戸建住宅団地で、中位以上所得層が需要層となり、宅地供給は中古住宅の売買に限られる。矢野口・南多摩の商業地は繁華性が低く、住宅地への用途移行が進んでいる。坂浜・百村など三沢川流域の傾斜地やかつての市街化調整区域に隣接するエリアは利便性に劣り需要が限定的である一方、市内では周辺市より地価が低位であることから転入者を集め、全体として地価は上昇基調にある。価格帯は土地2000万円台後半~5000万円台、新築戸建は4000万~6500万円程度が中心。

  2. 02
    なぜ

    地価を動かす要因

    何が上げ、何が下げているのか?

    強み再開発強み住環境良好マクロ感応性金利感応高

    一般的要因として、区画整理事業による基盤整備の進展、周辺市地価との値頃感、人口流入を背景に稲城市全域の住宅地価格は上昇傾向が続くとの記述が大半の標準地で共通する。地域要因は「特段の変動なし」とする回答が大半を占めるが、多摩ニュータウン(向陽台等)では居住者の高齢化への言及もみられる。個別的要因についても大半の標準地で変動なしとされている。年間変動率は概ね+1.4%~+7.3%の範囲にあり、平尾地区(+7.3%)が最も高い上昇率を示すなど、区画整理が進行するエリアや駅接近性の高いエリアで相対的に上昇率が高い傾向がみられる。

  3. 03
    どう値付け

    値付けの根拠

    比準と収益、どちらを重視したか?

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  4. 04
    これから

    これからの見通し

    向こう数年、どこに向かうか?

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