追い風名古屋市港区 東海通駅

東邦ガス旧港明工場跡地の大規模再開発「みなとアクルス」が駅徒歩圏で継続中。一方で東海通駅周辺は海抜0m地帯にあたる

東海通駅は名古屋市営地下鉄名港線の駅で、金山駅まで3駅、名城線への直通運転により栄・大曽根方面へ乗り換えなしで到達できる。駅の南東には東邦ガスの旧港明工場跡地を中心とした約33haのスマートタウン「みなとアクルス」が広がり、2018年9月開業のららぽーと名古屋みなとアクルスに続き、三井不動産・豊田通商・KDDIが収容約1万人の「(仮称)名古屋アリーナ」を2028年初頭開業予定で建設している。一方、港区は江戸時代以降の干拓・埋立でできた海抜0m地帯で、名古屋市のハザードマップでは津波・高潮・洪水・内水氾濫の想定区域が重なる。港区の人口は名古屋市の推計で2024年10月1日の140,173人から2025年10月1日の139,093人へ1年で1,080人減っており、街区単位の再開発と区全体の人口減が同時に進んでいる。

エリアの見通し年表

2026
新築供給と中古在庫の関係を確認進行中

三井不動産レジデンシャルの「パークホームズLaLa名古屋みなとアクルス シーズンズ」(全427戸、名古屋市港区金川町、東海通駅から徒歩7分)で、E棟・S1棟が2026年5月中旬に入居開始。みなとアクルスの最終分譲街区にあたる。

2027
アリーナ周辺の賃貸需要を確認転機

「(仮称)名古屋アリーナ」(鉄骨造4階建て・延べ約27,500m2)が2027年秋に竣工予定。同年9月には東急不動産が名古屋市港区大江町で延べ床面積6万m2超の物流施設を完成させる予定で、港区の就業人口の受け皿が増える。

2028
みなとアクルス徒歩圏の賃貸需要への影響を確認注目

三井不動産・豊田通商・KDDIが整備する収容約1万人の「(仮称)名古屋アリーナ」が2028年初頭に開業予定。プロバスケットボールチーム「ファイティングイーグルス名古屋」のホームアリーナとして使われるほか、コンサート・展示会にも対応する。

2034
名古屋駅圏との価格差に注目転機

リニア中央新幹線の名古屋開業が予定され、名古屋駅の拠点性が高まる。東海通駅からは金山駅で乗り換えて名古屋駅に向かう動線となるため、恩恵は名古屋駅・金山駅の徒歩圏より間接的にとどまる。

2040
駅からの距離別に需要を再点検警戒

名古屋市港区の65歳以上人口比率は住民基本台帳ベースで約29%と名古屋市16区のなかでも高い水準にある。みなとアクルスの街区外では世代交代の遅れが賃貸需要の縮小につながりうる。

買う理由(6

東邦ガス旧港明工場跡地の約33haを使った再開発「みなとアクルス」が東海通駅の徒歩圏で継続している

三井不動産・豊田通商・KDDIが収容約1万人の「(仮称)名古屋アリーナ」を2028年初頭開業予定で建設中

ららぽーと名古屋みなとアクルスが2018年9月に開業し、2025年3月に開業以来初の大規模リニューアルを実施した

東海通駅は名港線で金山駅まで3駅、名城線への直通運転で栄・大曽根方面へ乗り換えなしで到達できる

東海通駅の2024年度の1日平均乗降人員は13,834人

名古屋市港区では大型物流施設の開発が続いており、就業人口の受け皿になっている

買わない理由(6

東海通駅周辺は海抜0m地帯で、津波・高潮・洪水・内水氾濫の想定区域が重なる

名古屋市港区の人口は2024年10月1日の140,173人から2025年10月1日の139,093人へ1年で1,080人減った

名古屋市港区の65歳以上人口比率は住民基本台帳ベースで約29%

名古屋市は2025年3月に工業地域を居住誘導区域・都市機能誘導区域から除外した

みなとアクルスの分譲は最終街区に入っており、2027年10月までに427戸が集中して供給される

東海通駅から名古屋駅へは金山駅での乗り換えが必要

人口の未来(東海通

出典: 国土数値情報 将来推計人口250mメッシュ/IPSS 令和5年推計(2020年国勢調査ベース)

駅中心から半径1km・41メッシュ(250m四方)を合算。全国・都道府県と同一基準で対比。

総人口
23,227人(2025)
2050年 82 (2025=100)
指数(2025年=100)
2020年 1021022025年 1001002030年 97972035年 942040年 90902045年 862050年 82822055年 792060年 75752065年 702070年 6666全国 71202020302040205020602070
高齢化率
30.0%
全国比 +0.4pt
= 65歳以上 ÷ 総人口
2025年 30%302030年 31.2%31.22035年 32.7%2040年 35.1%35.12045年 36.6%2050年 37.9%37.92055年 38.6%2060年 39.7%39.72065年 41.8%2070年 42.9%42.9全国 38.7%20302040205020602070
東海通(半径1km)全国

全国は総人口が2050年に85(2025=100)まで減るのに対し、この範囲は82減少傾向) 高齢化率も全国より0.4pt高い 生産年齢人口(15〜64歳)は14,042人(2025)→10,246人(2050)。賃貸需要の担い手の厚みを測る目安。

世帯構成(東海通

出典: 国勢調査(2010・2015・2020)をもとにRETTO算出

名古屋市港区の一般世帯に占める割合。市区町村単位(駅周辺ではなく行政区全体)。

単身世帯率
37.8%2020
全国比 -0.2pt10年で +7.8pt
= 単独世帯 ÷ 一般世帯総数
全国 38.0%2010年 東海通 30.0%30.02015年 東海通 34.5%34.52020年 東海通 37.8%37.8201020152020
夫婦と子供世帯率
24.5%2020
全国比 -0.5pt10年で -5.5pt
= 夫婦と子供から成る世帯 ÷ 一般世帯総数
全国 25.0%2010年 東海通 30.0%30.02015年 東海通 26.7%26.72020年 東海通 24.5%24.5201020152020
東海通名古屋市港区全国

単身世帯率は37.8%と全国より0.2pt低い10年の変化は+7.8ptで、全国(+5.6pt)より単身化のペースは速い夫婦と子供世帯は24.5%と全国より0.5pt低い なお単身のうち65歳以上は12.2%(全国12.1%)。単身世帯の中身が若年層か高齢層かを見る目安。

住宅地の地価推移(万円/m²

※ 地価推移はエリア内の住宅地公示地点の中央値です。

土地価格

実勢価格
Coming Soon
実際の取引価格
公示価格(基準)
12.2万円/m²
1017.3万円/m²
2025年 / 18地点
路線価
9.3万円/m²
7.113万円/m²
令和6年 / 335地点
乖離率(公示価格を100%とした場合)
実勢 110%
公示 100%
路線価 76%

公示価格は住宅地の調査地点のみ、路線価は住宅地・商業地の区別なく道路ごとに評価した値です。

路線価は道路ごとに異なるため、物件に面した道路の値を国税庁路線価図からPDFでご確認ください。

空き家率・賃貸空室率(名古屋市港区

出典: 総務省 住宅・土地統計調査(2023年)

5年ごとの全国統一調査(住宅・土地統計調査)にもとづく指標。

空き家率
12.7%
全国比 -1.1pt前回比 +1.6pt
= 空き家 ÷ 全住宅
全国 13.8%2008年 11.0%11.02013年 12.6%12.62018年 11.1%11.12023年 12.7%12.72008201320182023
賃貸空室率
16.2%
全国比 -2.4pt前回比 +1.0pt
= 賃貸の空き ÷ 賃貸全体
全国 18.6%2013年 18.8%18.82018年 15.2%15.22023年 16.2%16.22008201320182023
名古屋市港区全国

空き家率12.7%の内訳

空き家を100%とした構成比
64%
32%
賃貸用64%その他(相続放置・長期不在)32%売却用・別荘等4%

空き家率は街全体の余り具合。内訳でその他(相続放置・長期不在)が多いほど相続放置など街の衰退サイン。

賃貸空室率は賃貸だけの埋まり具合。数値が高いほど貸しても埋まりにくい。

鑑定士のまとめ

温度感

弱含み横ばい上昇強上昇
  1. 01
    いま

    市場の特徴

    誰が、いま、どう買っているのか?

    買い手の需要層初めて家を買う人エリア性格郊外のベッドタウンエリア性格国道沿いの大型店ゾーン

    同一需給圏は港区・熱田区・中川区・南区にまたがる地下鉄名港線・あおなみ線・名城線沿線や幹線道路沿いの住宅地域・商業地域として設定されるケースが多い。住宅地の需要者は地縁性を有する一次取得者や賃貸からの住み替え層が中心で、周辺市町からの転入も一部見られる。取引価格帯は土地1500万円台から3500万円程度、新築戸建は3500万円台から6500万円程度まで地域差が大きい。商業地は生活物販・飲食業等の法人・個人事業者が主な需要者だが、画地規模が纏まればマンション事業者・デベロッパー需要も想定される。大型商業施設への近接性が利便性を高め地価を支えている一方、商業地では画地規模や用途によって取引価格の幅が大きく、中心価格帯の把握が困難との指摘が多数の鑑定士に共通する。

  2. 02
    なぜ

    地価を動かす要因

    何が上げ、何が下げているのか?

    強み利便性高強み路線多数強み再開発マクロ感応性安定

    一般的要因では円安下の物価上昇、建築費や金利の上昇への懸念が繰り返し指摘される一方、低金利環境下では土地需要は堅調で景気も緩やかな回復基調にあるとされる。人口動向は熱田区で微増、港区・中川区・南区では微減だが世帯数は増加傾向。地域要因は大半の地点で「特段の変動なし」とされるが、ららぽーと名古屋みなとアクルス内の新施設開業予定、名古屋競馬場跡地の整備進捗、事業所減少による住宅地への純化、地下鉄駅近接による利便性向上などが地価を押し上げる個別要因として挙げられる。年間変動率はおおむね+0.9%から+10.3%の範囲でほぼ全地点がプラスとなっている。

  3. 03
    どう値付け

    値付けの根拠

    比準と収益、どちらを重視したか?

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  4. 04
    これから

    これからの見通し

    向こう数年、どこに向かうか?

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