追い風日進市 赤池

地下鉄鶴舞線の終点かつ名鉄豊田線の起点。日進市の人口は住民基本台帳で9.4万人まで増え、市は駅前再開発の検討に入った

赤池駅は名古屋市営地下鉄鶴舞線の終点(T20)と名鉄豊田線の起点(TT07)を兼ねる接続駅で、両線は相互直通運転を行うため名古屋都心(伏見・丸の内)乗り換えなしで出られる。地下鉄赤池駅の1日平均乗車人員は28,305人(2025年度、うち名鉄連絡18,036人)。駅の東側では日進赤池箕ノ手土地区画整理事業(施行面積405,552.52m²、計画戸数1,461戸・計画人口3,565人)が進み、その中核として2017年11月にイトーヨーカドーを核店舗とする商業施設プライムツリー赤池(174店舗)が開業した。日進市は2025年度当初予算に「赤池駅前再開発検討事業」として1,250万円を計上し、駅前ロータリーを含む空間の再構築の構想素案づくりに着手している。2026年3月17日にはプライム ライフ テクノロジーズ(トヨタホーム・ミサワホーム等)と「日進市におけるまちづくりに関する包括連携協定」を締結し、赤池・日進・米野木の3駅周辺を重点エリアに位置づけた。日進市の人口は住民基本台帳で94,207人(2025年1月1日)と増加を続け、社人研の推計でも2050年の人口指数は2020年比100.6と、ほぼ横ばいで維持される見込みにある。一方で市全体の空き家率は8.6%、賃貸住宅の空室率は18.0%(いずれも2023年 住宅・土地統計調査)で、賃貸ストックには既に緩みがある。

エリアの見通し年表

2026
構想素案の対象範囲と事業手法を確認進行中

日進市が2025年度当初予算1,250万円で着手した「赤池駅前再開発検討事業」の構想素案がまとまる段階。駅前ロータリーの再整備を含む駅前空間の再構築が検討対象で、市街地再開発事業としての事業手法の見極めが次の論点になる。

2026
協定に基づく事業内容の公表を確認転機

3月17日に日進市とプライム ライフ テクノロジーズ(トヨタホーム・ミサワホーム・トヨタすまいるライフを含む)が「日進市におけるまちづくりに関する包括連携協定」を締結。赤池駅・日進駅・米野木駅の3駅周辺が重点エリアで、住環境整備とにぎわい創出で連携する。

2027
対象物件が居住誘導区域の内か外かを確認様子見

日進市立地適正化計画(案のパブリックコメントを実施済み)に基づく居住誘導区域・都市機能誘導区域の運用が始まる時期。区域の内と外で行政の投資配分と開発の届出義務が分かれるため、物件の所在が区域内かどうかが資産価値の前提条件になる。

2030
区画整理エリアの中古流通量と賃料水準を再評価再評価

日進赤池箕ノ手土地区画整理事業で供給された住宅群(計画1,461戸)が概ね出そろい、計画人口3,565人の充足度が見える局面。区画整理エリアの新築ストックが中古市場に回り始める時期でもあり、既存物件の競合環境が変わる。

2040
駅距離と誘導区域の内外で出口戦略を見直す警戒

全国的な人口減少局面が深まり、日進市でも高齢化率の上昇が想定される。名古屋市天白区・緑区に隣接する立地のため、名古屋市内の再開発物件と直接競合しやすく、駅からの距離と居住誘導区域の内外で流動性の差が表面化する。

買う理由(7

赤池駅は地下鉄鶴舞線の終点かつ名鉄豊田線の起点で、相互直通により名古屋都心へ乗り換えなしで出られる

日進市の人口は住民基本台帳で94,207人(2025年1月1日)まで増え、社人研推計でも2050年の人口指数は2020年比100.6と維持見込み

日進市が2025年度当初予算1,250万円で赤池駅前再開発の検討に着手し、駅前空間の再構築を進めている

2026年3月17日に日進市とプライム ライフ テクノロジーズが包括連携協定を締結し、赤池駅周辺が重点エリアに指定された

駅東側の日進赤池箕ノ手土地区画整理事業(施行面積405,552.52m²)が計画戸数1,461戸・計画人口3,565人の街区を形成している

区画整理の中核として2017年11月にプライムツリー赤池(174店舗)が開業し、駅前に広域集客の商業機能が入った

市内に愛知学院大学日進キャンパス・名古屋外国語大学・名古屋商科大学が立地し、学生の賃貸需要が市域に存在する

買わない理由(7

日進市の賃貸住宅の空室率は18.0%(2023年 住宅・土地統計調査)で、借家ストックに既に緩みがある

エリア内の公示地価(中央値)は2025年に前年比+7.33%、2015年比+36%と上昇しており、取得価格には既に織り込みが進んでいる

赤池駅前の再開発は2025年度に検討へ着手した段階で、事業化も施行者も決まっていない

名古屋市天白区・緑区に直接隣接し、名古屋市内の物件と同じ土俵で比較される

日進市内では区画整理事業が複数同時に動いており、新築宅地の供給が続く

赤池駅周辺は交通渋滞・街灯不足・歩道整備の不十分さ・飲食店不足が地域課題として挙げられている

日進市の洪水ハザードマップは天白川流域に1000年に1度の大雨を想定した浸水想定区域を示している

人口の未来(赤池

出典: 国土数値情報 将来推計人口250mメッシュ/IPSS 令和5年推計(2020年国勢調査ベース)

駅中心から半径1km・46メッシュ(250m四方)を合算。全国・都道府県と同一基準で対比。

総人口
15,197人(2025)
ピーク2040+3.0%
指数(2025年=100)
2020年 98982025年 1001002030年 1021022035年 1032040年 1031032045年 1032050年 1021022055年 1012060年 99992065年 962070年 9292全国 71202020302040205020602070
高齢化率
17.7%
全国比 -11.9pt
= 65歳以上 ÷ 総人口
2025年 17.7%17.72030年 18.9%18.92035年 21.6%2040年 26%262045年 29.2%2050年 31.6%31.62055年 34.3%2060年 35.7%35.72065年 35.7%2070年 35.4%35.4全国 38.7%20302040205020602070
赤池(半径1km)全国

全国は総人口が2050年に85(2025=100)まで減るのに対し、この範囲は102増加傾向) 高齢化率も全国より11.9pt低い(若い) 生産年齢人口(15〜64歳)は10,126人(2025)→8,627人(2050)。賃貸需要の担い手の厚みを測る目安。

世帯構成(赤池

出典: 国勢調査(2010・2015・2020)をもとにRETTO算出

日進市の一般世帯に占める割合。市区町村単位(駅周辺ではなく行政区全体)。

単身世帯率
27.7%2020
全国比 -10.3pt10年で -2.9pt
= 単独世帯 ÷ 一般世帯総数
全国 38.0%2010年 赤池 30.6%30.62015年 赤池 27.0%27.02020年 赤池 27.7%27.7201020152020
夫婦と子供世帯率
33.7%2020
全国比 +8.7pt10年で -1.7pt
= 夫婦と子供から成る世帯 ÷ 一般世帯総数
全国 25.0%2010年 赤池 35.4%35.42015年 赤池 37.5%37.52020年 赤池 33.7%33.7201020152020
赤池日進市全国

単身世帯率は27.7%と全国より10.3pt低い10年の変化は-2.9ptで、全国(+5.6pt)より単身化のペースは緩やか夫婦と子供世帯は33.7%と全国より8.7pt高い なお単身のうち65歳以上は6.9%(全国12.1%)。単身世帯の中身が若年層か高齢層かを見る目安。

住宅地の地価推移(万円/m²

※ 地価推移はエリア内の住宅地公示地点の中央値です。

土地価格

実勢価格
Coming Soon
実際の取引価格
公示価格(基準)
16.1万円/m²
11.819.7万円/m²
2025年 / 12地点
路線価
11万円/m²
8.114万円/m²
令和6年 / 439地点
乖離率(公示価格を100%とした場合)参考値
実勢 110%
公示 100%
路線価 68%

この街は公示価格の調査地点が12地点と少ないため、乖離率は参考程度にご覧ください。

公示価格は住宅地の調査地点のみ、路線価は住宅地・商業地の区別なく道路ごとに評価した値です。

路線価は道路ごとに異なるため、物件に面した道路の値を国税庁路線価図からPDFでご確認ください。

空き家率・賃貸空室率(日進市

出典: 総務省 住宅・土地統計調査(2023年)

5年ごとの全国統一調査(住宅・土地統計調査)にもとづく指標。

空き家率
8.6%
全国比 -5.2pt前回比 -2.8pt
= 空き家 ÷ 全住宅
全国 13.8%2008年 8.5%8.52013年 13.0%13.02018年 11.4%11.42023年 8.6%8.62008201320182023
賃貸空室率
18.0%
全国比 -0.6pt前回比 +0.5pt
= 賃貸の空き ÷ 賃貸全体
全国 18.6%2013年 23.9%23.92018年 17.5%17.52023年 18.0%18.02008201320182023
日進市全国

空き家率8.6%の内訳

空き家を100%とした構成比
62%
34%
賃貸用62%その他(相続放置・長期不在)34%売却用・別荘等5%

空き家率は街全体の余り具合。内訳でその他(相続放置・長期不在)が多いほど相続放置など街の衰退サイン。

賃貸空室率は賃貸だけの埋まり具合。数値が高いほど貸しても埋まりにくい。

鑑定士のまとめ

温度感

弱含み横ばい上昇強上昇
  1. 01
    いま

    市場の特徴

    誰が、いま、どう買っているのか?

    買い手の需要層初めて家を買う人買い手の需要層マンションデベロッパーエリア性格郊外のベッドタウンエリア性格戸建中心の住宅街エリア性格マンションが建つ予定の土地

    日進市は名古屋市・豊田市の双方に通勤しやすいベッドタウンで、需要の中心は一次取得者層である。戸建住宅地では土地2000万円台〜3500万円、新築建売4000万円台〜6000万円程度が目安とされ、複数地点で「底堅い」需要が指摘される。例外は赤池箕ノ手土地区画整理地区で、需要者はマンション素地取得を目的とするデベロッパーが中心とされる。日進駅前の商業地は地元事業者向けだが繁華性は限定的で新規出店需要の弱さが指摘され、竹の山の沿道商業地は大学立地を背景に若年層向け店舗需要が底堅いとされる。建築費高騰による住宅市場のやや陰りを指摘する声も複数ある。

  2. 02
    なぜ

    地価を動かす要因

    何が上げ、何が下げているのか?

    強み利便性高マクロ感応性安定

    一般的要因については、緩やかな景気回復や海外経済成長を背景とした需要下支えの記述が大半を占める一方、建築資材高騰や金利先高観への懸念も複数地点で共通して触れられている。地域要因は大半の地点で「特段の変動はない」と安定的に評価されるが、赤池箕ノ手土地区画整理事業地区ではマンション建設進捗に伴い環境要因が大きく変動(マイナス10〜20ポイント規模)し、岩崎町・岩崎台方面では住宅地としての成熟が進み環境要因がプラス20ポイント超まで押し上げられている。日進駅前商業地では繁華性低下を反映して環境要因がマイナスに評価された。個別的要因の変動は全地点でほぼ「なし」とされ、年間変動率は0.6〜4.5%の範囲でいずれもプラスとなっている。

  3. 03
    どう値付け

    値付けの根拠

    比準と収益、どちらを重視したか?

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  4. 04
    これから

    これからの見通し

    向こう数年、どこに向かうか?

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