中立熊谷市 熊谷駅周辺

地価は2017年を底に緩やかな回復基調、一方で人口減少と若年層流出が続く

熊谷市の公示地価は2017年を底に小幅な上昇に転じ、2025年は前年比+0.60%。ただし地価は10年前とほぼ同水準にとどまり、長期の伸びは乏しい。人口は2025年時点で約19.1万人と減少局面にあり、20〜30代の転出超過が続く。上越・北陸新幹線で東京駅まで約39分の速達性と、立地適正化計画によるコンパクト化が下支え。荒川・利根川に挟まれた低地の水害リスクと猛暑ブランドが重しとなる。

エリアの見通し年表

2026
保有継続・賃料モニタリング継続

公示地価は前年比+0.75%と小幅な上昇が続く見込み。急騰・急落いずれの兆しも乏しい横ばい圏。

2027
対象物件の区域判定を確認様子見

立地適正化計画(2022年策定)の居住誘導区域の内外で、資産価値と流動性の二極化が進む可能性。

2030
賃貸需要の動向を注視警戒

人口ビジョンでも減少局面が続き、生産年齢人口が縮小。賃貸需要の先細りに注意が必要。

2035
空室リスクの動向を注視警戒

高齢化率の上昇と世帯数の減少が本格化し、駅遠・区域外エリアの空室リスクが高まる。

買う理由(4

上越・北陸新幹線で東京駅まで約39分の速達性

熊谷駅周辺の公示地価が平均6.79万円/m2と参入コストが低い

市東部で産業・物流の企業誘致が進む

立地適正化計画でコンパクト化を推進

買わない理由(4

人口は減少局面で20〜30代の転出超過が続く

地価は10年前とほぼ同水準で長期的な資産価値の伸びが乏しい

荒川・利根川に挟まれた低地で水害リスクを抱える

居住誘導区域外は流動性・資産価値の低下リスク

人口の未来(熊谷

出典: 国土数値情報 将来推計人口250mメッシュ/IPSS 令和5年推計(2020年国勢調査ベース)

駅中心から半径1km・42メッシュ(250m四方)を合算。全国・都道府県と同一基準で対比。

総人口
16,711人(2025)
2050年 83 (2025=100)
指数(2025年=100)
2020年 1021022025年 1001002030年 97972035年 942040年 91912045年 872050年 83832055年 792060年 74742065年 692070年 6464全国 71202020302040205020602070
高齢化率
26.7%
全国比 -2.9pt
= 65歳以上 ÷ 総人口
2025年 26.7%26.72030年 29.6%29.62035年 33%2040年 36.6%36.62045年 38.7%2050年 40.2%40.22055年 41.7%2060年 43.8%43.82065年 45.5%2070年 44.7%44.7全国 38.7%20302040205020602070
熊谷(半径1km)全国

全国は総人口が2050年に85(2025=100)まで減るのに対し、この範囲は83減少傾向) 高齢化率も全国より2.9pt低い(若い) 生産年齢人口(15〜64歳)は10,477人(2025)→7,173人(2050)。賃貸需要の担い手の厚みを測る目安。

世帯構成(熊谷

出典: 国勢調査(2010・2015・2020)をもとにRETTO算出

熊谷市の一般世帯に占める割合。市区町村単位(駅周辺ではなく行政区全体)。

単身世帯率
30.7%2020
全国比 -7.3pt10年で +5.7pt
= 単独世帯 ÷ 一般世帯総数
全国 38.0%2010年 熊谷 25.0%25.02015年 熊谷 27.1%27.12020年 熊谷 30.7%30.7201020152020
夫婦と子供世帯率
29.0%2020
全国比 +4.0pt10年で -3.9pt
= 夫婦と子供から成る世帯 ÷ 一般世帯総数
全国 25.0%2010年 熊谷 32.9%32.92015年 熊谷 31.1%31.12020年 熊谷 29.0%29.0201020152020
熊谷熊谷市全国

単身世帯率は30.7%と全国より7.3pt低い10年の変化は+5.7ptで、全国(+5.6pt)より単身化のペースは速い夫婦と子供世帯は29.0%と全国より4.0pt高い なお単身のうち65歳以上は11.5%(全国12.1%)。単身世帯の中身が若年層か高齢層かを見る目安。

住宅地の地価推移(万円/m²

※ 地価推移はエリア内の住宅地公示地点の中央値です。

土地価格

実勢価格
Coming Soon
実際の取引価格
公示価格(基準)
5.7万円/m²
1.69万円/m²
2025年 / 26地点
路線価
6万円/m²
4.68.9万円/m²
令和6年 / 397地点
乖離率(公示価格を100%とした場合)
実勢 110%
公示 100%
路線価 105%

公示価格は住宅地の調査地点のみ、路線価は住宅地・商業地の区別なく道路ごとに評価した値です。

路線価は道路ごとに異なるため、物件に面した道路の値を国税庁路線価図からPDFでご確認ください。

空き家率・賃貸空室率(熊谷市

出典: 総務省 住宅・土地統計調査(2023年)

5年ごとの全国統一調査(住宅・土地統計調査)にもとづく指標。

空き家率
14.6%
全国比 +0.8pt前回比 +1.4pt
= 空き家 ÷ 全住宅
全国 13.8%2008年 12.6%12.62013年 14.2%14.22018年 13.2%13.22023年 14.6%14.62008201320182023
賃貸空室率
23.3%
全国比 +4.7pt前回比 -2.2pt
= 賃貸の空き ÷ 賃貸全体
全国 18.6%2013年 27.9%27.92018年 25.5%25.52023年 23.3%23.32008201320182023
熊谷市全国

空き家率14.6%の内訳

空き家を100%とした構成比
41%
55%
賃貸用41%その他(相続放置・長期不在)55%売却用・別荘等5%

空き家率は街全体の余り具合。内訳でその他(相続放置・長期不在)が多いほど相続放置など街の衰退サイン。

賃貸空室率は賃貸だけの埋まり具合。数値が高いほど貸しても埋まりにくい。

鑑定士のまとめ

温度感

弱含み横ばい上昇強上昇
  1. 01
    いま

    市場の特徴

    誰が、いま、どう買っているのか?

    買い手の需要層初めて家を買う人エリア性格戸建中心の住宅街エリア性格駅前の繁華街エリア性格郊外のベッドタウン

    同一需給圏はJR高崎線沿線の熊谷駅・籠原駅・行田駅等の各駅勢圏で、需要者は熊谷市及び周辺市町に居住する30~40代の一次取得者層が中心である。熊谷駅・籠原駅徒歩圏や区画整理済みの住宅地は居住環境が良好で底堅い需要があり、特に始発駅である籠原駅周辺は都心通勤者から人気が高い。一方、荒川右岸や大里・江南地区など市街化調整区域の農家集落は生活利便性に劣り需要が弱い。商業地は熊谷駅前の繁華性が高いエリア、市役所前通り、ラグビーロード沿いなど地域ごとに需要者層が分かれ、郊外型大型店との競合から市街地商業地の店舗・事務所の賃借需要はやや伸び悩む。取引の中心価格帯は土地1000万円台後半~1600万円程度、新築戸建は2500万円~3500万円程度に集中している。

  2. 02
    なぜ

    地価を動かす要因

    何が上げ、何が下げているのか?

    強み利便性高強み再開発マクロ感応性安定

    一般的要因としては、熊谷市の総人口・生産年齢人口は減少傾向にある一方、世帯数は微増~増加、高齢化率は上昇が共通して指摘される。土地取引件数・新設住宅着工戸数は前年同期比で横ばい~減少とする地点が多い。地域要因は中心部の駅前商業地や区画整理済み住宅地では特段の変動なしとする地点が大半だが、第2北大通線の全通により沿道商業地では交通量・出店需要の増加が挙げられる。荒川右岸や大里・江南地区の市街化調整区域では生活利便性の劣位を理由に需要弱含みが継続する。個別的要因はほぼ全地点で変動なしとされる。年間変動率は籠原駅徒歩圏の住宅地で最大+5.9%、大里・江南の調整区域で-1.0%と、地点間の格差が大きい。

  3. 03
    どう値付け

    値付けの根拠

    比準と収益、どちらを重視したか?

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  4. 04
    これから

    これからの見通し

    向こう数年、どこに向かうか?

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