向かい風埼玉県久喜市 久喜

県南高騰の受け皿、東口マンション建設が動く。賃貸市場は構造的に未熟。

久喜駅近傍は住宅地の地価が年間変動率+0.9%で需給が堅調な一方、鷲宮・幸手方面は同-0.2〜-0.5%と二極化が進行。賃貸収益価格は比準価格を大幅に下回り収益還元法を非適用とした地点が多数。東口の高層マンション建設・計画道路の延伸が近中期の材料だが、2050年の人口12万人見込みと水害リスクの顕在化が長期の重石。

エリアの見通し年表

2026
駅前・徒歩3分圏に限定して物件調査注目

人口減少が継続(15年連続)。駅前商業施設の撤退・空き店舗が散見され始める局面。賃貸空室率21.6%は高止まり。

2028
駅近実需物件を中心に需給動向を注視注目

駅前再整備や市街地活性化の取り組みが具体化するか否かの判断分岐点。市の投資動向が具体化するかを継続確認する局面。

2030
保有継続・売却タイミングを精査継続

東武スカイツリーライン・宇都宮線の利便性が維持される間は実需底値を支える。

2033
出口条件・売却可否の最終確認警戒

人口減少の加速に伴い流動性低下が顕在化するリスクがある局面。築古物件は流動性がさらに低下しやすい傾向がある。

買う理由(4

JR宇都宮線・東武伊勢崎線の乗換拠点

地価が10年横ばいで購入コストが低い

生活インフラが充実した成熟都市

工業地の底堅い需要

買わない理由(4

賃貸空室率21.6%——借家の5戸に1戸超が空き

人口が15年連続減少・2050年に12万人まで縮小予測

10年で地価ほぼ横ばい(-1%)——資産増加が見込めない

新幹線停車の悲願は具体化せず

人口の未来(久喜

出典: 国土数値情報 将来推計人口250mメッシュ/IPSS 令和5年推計(2020年国勢調査ベース)

駅中心から半径1km・47メッシュ(250m四方)を合算。全国・都道府県と同一基準で対比。

総人口
13,976人(2025)
2050年 80 (2025=100)
指数(2025年=100)
2020年 1031032025年 1001002030年 96962035年 922040年 88882045年 842050年 80802055年 762060年 72722065年 682070年 6363全国 71202020302040205020602070
高齢化率
31.5%
全国比 +1.9pt
= 65歳以上 ÷ 総人口
2025年 31.5%31.52030年 32.9%32.92035年 35%2040年 37.8%37.82045年 39.1%2050年 40.4%40.42055年 41.7%2060年 43.4%43.42065年 44.7%2070年 44.5%44.5全国 38.7%20302040205020602070
久喜(半径1km)全国

全国は総人口が2050年に85(2025=100)まで減るのに対し、この範囲は80減少傾向) 高齢化率も全国より1.9pt高い 生産年齢人口(15〜64歳)は8,213人(2025)→5,747人(2050)。賃貸需要の担い手の厚みを測る目安。

世帯構成(久喜

出典: 国勢調査(2010・2015・2020)をもとにRETTO算出

久喜市の一般世帯に占める割合。市区町村単位(駅周辺ではなく行政区全体)。

単身世帯率
29.3%2020
全国比 -8.7pt10年で +7.2pt
= 単独世帯 ÷ 一般世帯総数
全国 38.0%2010年 久喜 22.1%22.12015年 久喜 24.2%24.22020年 久喜 29.3%29.3201020152020
夫婦と子供世帯率
30.1%2020
全国比 +5.1pt10年で -6.2pt
= 夫婦と子供から成る世帯 ÷ 一般世帯総数
全国 25.0%2010年 久喜 36.3%36.32015年 久喜 33.7%33.72020年 久喜 30.1%30.1201020152020
久喜久喜市全国

単身世帯率は29.3%と全国より8.7pt低い10年の変化は+7.2ptで、全国(+5.6pt)より単身化のペースは速い夫婦と子供世帯は30.1%と全国より5.1pt高い なお単身のうち65歳以上は11.0%(全国12.1%)。単身世帯の中身が若年層か高齢層かを見る目安。

住宅地の地価推移(万円/m²

※ 地価推移はエリア内の住宅地公示地点の中央値です。

土地価格

実勢価格
Coming Soon
実際の取引価格
公示価格(基準)
9.7万円/m²
6.711.5万円/m²
2025年 / 15地点
路線価
6.7万円/m²
5.48万円/m²
令和6年 / 614地点
乖離率(公示価格を100%とした場合)
実勢 110%
公示 100%
路線価 69%

公示価格は住宅地の調査地点のみ、路線価は住宅地・商業地の区別なく道路ごとに評価した値です。

路線価は道路ごとに異なるため、物件に面した道路の値を国税庁路線価図からPDFでご確認ください。

空き家率・賃貸空室率(久喜市

出典: 総務省 住宅・土地統計調査(2023年)

5年ごとの全国統一調査(住宅・土地統計調査)にもとづく指標。

空き家率
9.7%
全国比 -4.1pt前回比 -0.9pt
= 空き家 ÷ 全住宅
全国 13.8%2008年 10.1%10.12013年 8.8%8.82018年 10.6%10.62023年 9.7%9.72008201320182023
賃貸空室率
21.6%
全国比 +3.0pt前回比 +2.8pt
= 賃貸の空き ÷ 賃貸全体
全国 18.6%2013年 16.8%16.82018年 18.8%18.82023年 21.6%21.62008201320182023
久喜市全国

空き家率9.7%の内訳

空き家を100%とした構成比
53%
43%
賃貸用53%その他(相続放置・長期不在)43%売却用・別荘等4%

空き家率は街全体の余り具合。内訳でその他(相続放置・長期不在)が多いほど相続放置など街の衰退サイン。

賃貸空室率は賃貸だけの埋まり具合。数値が高いほど貸しても埋まりにくい。

鑑定士のまとめ

温度感

弱含み横ばい上昇強上昇
  1. 01
    いま

    市場の特徴

    誰が、いま、どう買っているのか?

    買い手の需要層初めて家を買う人エリア性格郊外のベッドタウンエリア性格戸建中心の住宅街エリア性格駅前の繁華街

    同一需給圏はJR宇都宮線・東武伊勢崎線沿線で、久喜市を中心とした住宅地域。需要者の中心は市内・周辺市在住の一次取得者であり、県南の住宅価格高騰を受け、相対的に地価が安い久喜駅周辺への需要流入が複数地点で共通して指摘される。一方、鷲宮・菖蒲地区は市街化調整区域内の割安な物件との競合が根強く、需給はやや弱含みで推移している。商業地の需要者は地元資本の事業者が中心で、久喜駅周辺の商業地は売物件が少なく希少性が高いとされる一方、郊外の路線商業地やモラージュ菖蒲周辺は商業集積が進むものの商況はやや弱めである。南栗橋駅周辺では新規開発による需要の底堅さも見られる。

  2. 02
    なぜ

    地価を動かす要因

    何が上げ、何が下げているのか?

    強み利便性高強み再開発マクロ感応性安定

    一般的要因では建築費高騰や円安に伴う不動産投資増加が繰り返し触れられるが、地域固有の変化として最も多いのは久喜駅周辺への住宅需要の流入である。県南での物件価格高騰を受け、相対的に安価な久喜駅周辺に一次取得者の需要が染み出しているとの指摘が多数の地点で共通する。久喜市中心部以外では建築費高騰や所得の伸び悩みにより安価な住宅でなければ売れない状況が生じ、市場の二極化が進んでいるとされる。個別的要因の変動は各地点ともほぼないが、街路・交通接近・環境の要因比較で駅接近性や街区整備状況の差が地点間の水準差として表れている。菖蒲・鷲宮地区の一部では浸水ハザードエリアの開発規制が今後の供給抑制要因として言及される。

  3. 03
    どう値付け

    値付けの根拠

    比準と収益、どちらを重視したか?

    🔒 この章は無料会員登録後にご覧いただけます

  4. 04
    これから

    これからの見通し

    向こう数年、どこに向かうか?

    🔒 この章は無料会員登録後にご覧いただけます

このエリアで、さらに見られる分析

  • 物件タイプ別の判定

    ファミリー向け・ワンルーム投資それぞれの向き不向き

  • 融資に使える金融機関

    エリアをカバーする銀行・信金と積極性

  • ハザード分析

    洪水・土砂・津波リスクと水害経験による地価補正

  • 主要駅までの所要時間・想定賃料

    通勤アクセスと賃料シミュレーション

無料会員登録してすべて見る

メールアドレスだけで登録でき、すぐに使い始められます