中立関市 関駅・せきてらす前駅(長良川鉄道越美南線)

関市の製造品出荷額等は2023年に4,522億円で統計上の最高となった一方、社人研は2050年の関市の人口を2020年比30.3%減の59,419人と推計している

総務省・経済産業省の経済構造実態調査によれば、関市の製造品出荷額等は2023年に4,522億円で、2020年の3,824億円から3年で18.3%増えた。製造業従業者数も2024年に17,322人と増加傾向にあり、2021年経済センサスでは関市の従業者の40.8%が製造業に属し、産業別従業者数の全国比の特化係数は2.68と高い。岐阜県統計課によれば、関市の外国人住民は2025年6月末で3,117人(関市の人口の3.8%)で、2025年の社会動態は日本人の20代が転出超過となる一方で外国人の20代男性が転入超過となり、関市全体の転出超過は2020年の約520人から2025年に36人まで縮小した。一方、国立社会保障・人口問題研究所の令和5年推計では、関市の人口は2020年の85,283人から2050年に59,419人へ30.3%減り、15〜64歳人口は48,691人から28,266人へ41.9%減る見込み。2023年の住宅・土地統計調査では、関市の空き家率は16.9%、借家に占める空室の割合は32.2%。雇用は製造業が支える一方で、住宅ストックの余剰と人口減少が同時に進んでいるエリア。

エリアの見通し年表

2026
社会実験の対象区間と本町通り周辺の店舗稼働の確認進行中

関市が本町通り商店街で道路空間を活用した社会実験を進める年。関市は2024年8月に中心市街地活性化エリア計画の策定業務を公募型プロポーザルで公告し、2025年3月に「本町通り商店街ストリートデザイン」を公表、2025年7月には滞留空間の設計デザイン等業務を公募している。立地適正化計画(令和6年3月改定)の将来都市像「にぎわい・つながりのある歩いて楽しいまち」の実現に向けた取り組みと位置づけられている。

2027
保留地の残区画と周辺の新築分譲価格の確認転機

関市平賀第二土地区画整理事業(施行面積6.90ha)の事業期間が3月31日に満了する予定の年。岐阜県都市整備協会によれば同事業の進捗率は令和7年度決算時点で75.4%で、保留地の宅地は先着順で販売されている。関市の中心市街地に近い第一種中高層住居専用地域・第二種住居地域・近隣商業地域にあたり、事業完了後は新築宅地の供給が一段落する。

2030
保有物件の稼働率と賃料の実測、出口戦略の点検警戒

国立社会保障・人口問題研究所の令和5年推計で、関市の人口が77,711人(2020年の85,283人比91.1%)となる年。同推計では関市の15〜64歳人口は2020年の48,691人から2030年に43,194人へ11.3%減る見込みで、賃貸需要の中心となる年齢層の縮小が先行する。

2040
出口戦略の再点検と高齢者向け住宅需要の見極め警戒

社人研の令和5年推計で、関市の人口が68,803人(2020年比80.7%)、15〜64歳人口が34,916人(2020年比71.7%)となる年。同推計では関市の65歳以上人口は2040年に27,552人でピークを迎え、以後は高齢者数自体も減少に転じる見込み。

2050
長期保有の可否判断警戒

社人研の令和5年推計で、関市の人口が59,419人(2020年の85,283人比69.7%)となる年。同推計では15〜64歳人口は28,266人(2020年比58.1%)、0〜14歳人口は5,255人(2020年の10,503人比50.0%)まで減る見込み。

買う理由(6

関市の製造品出荷額等は2023年に4,522億円と統計上の最高で、製造業従業者数も2024年に17,322人と増加傾向にある

2021年経済センサスでは関市の従業者の40.8%が製造業に属し、産業別従業者数の全国比の特化係数は2.68と高い

関市の外国人住民は2025年6月末で3,117人(関市の人口の3.8%)で、2025年の社会動態では外国人の20代男性が転入超過となっている

関市の2025年の社会動態は36人の転出超過まで縮小した

関市は本町通り商店街のウォーカブル化を中心市街地活性化の柱に据え、2025年から道路空間の社会実験に着手している

関市には東海環状自動車道の関広見ICと美濃関JCTがあり、東海北陸自動車道経由で名古屋方面に接続している

買わない理由(6

社人研の令和5年推計では関市の人口は2050年に59,419人となり、2020年の85,283人から30.3%減る見込み

2023年の住宅・土地統計調査では、関市の借家に占める空室の割合は32.2%

関市の空き家6,710戸のうち2,960戸は売却用・賃貸用・二次的住宅のいずれでもない「その他の住宅」で、市場に流通しないまま滞留している

関市に本社を置く長良川鉄道は2026年3月期に4億7,672万円の赤字を計上し、過去最大となった

関市の出生数は2024年に391人で、1985年の996人から6割減っている

関テクノハイランドは2021年時点で18区画すべてが埋まっており、関市には新たな大規模産業用地の分譲計画が公表されていない

人口の未来(

出典: 国土数値情報 将来推計人口250mメッシュ/IPSS 令和5年推計(2020年国勢調査ベース)

駅中心から半径1km・42メッシュ(250m四方)を合算。全国・都道府県と同一基準で対比。

総人口
7,643人(2025)
2050年 70 (2025=100)
指数(2025年=100)
2020年 1051052025年 1001002030年 94942035年 882040年 82822045年 762050年 70702055年 652060年 59592065年 542070年 4949全国 71202020302040205020602070
高齢化率
35.5%
全国比 +5.9pt
= 65歳以上 ÷ 総人口
2025年 35.5%35.52030年 37.2%37.22035年 38.7%2040年 41.4%41.42045年 42.8%2050年 43.8%43.82055年 44.6%2060年 44.8%44.82065年 46.3%2070年 47.7%47.7全国 38.7%20302040205020602070
(半径1km)全国

全国は総人口が2050年に85(2025=100)まで減るのに対し、この範囲は70減少傾向) 高齢化率も全国より5.9pt高い 生産年齢人口(15〜64歳)は4,155人(2025)→2,545人(2050)。賃貸需要の担い手の厚みを測る目安。

世帯構成(

出典: 国勢調査(2010・2015・2020)をもとにRETTO算出

関市の一般世帯に占める割合。市区町村単位(駅周辺ではなく行政区全体)。

単身世帯率
28.6%2020
全国比 -9.4pt10年で +4.8pt
= 単独世帯 ÷ 一般世帯総数
全国 38.0%2010年 関 23.8%23.82015年 関 25.2%25.22020年 関 28.6%28.6201020152020
夫婦と子供世帯率
27.6%2020
全国比 +2.6pt10年で -2.6pt
= 夫婦と子供から成る世帯 ÷ 一般世帯総数
全国 25.0%2010年 関 30.2%30.22015年 関 29.5%29.52020年 関 27.6%27.6201020152020
関市全国

単身世帯率は28.6%と全国より9.4pt低い10年の変化は+4.8ptで、全国(+5.6pt)より単身化のペースは緩やか夫婦と子供世帯は27.6%と全国より2.6pt高い なお単身のうち65歳以上は10.2%(全国12.1%)。単身世帯の中身が若年層か高齢層かを見る目安。

住宅地の地価推移(万円/m²

※ 地価推移はエリア内の住宅地公示地点の中央値です。

土地価格

実勢価格
Coming Soon
実際の取引価格
公示価格(基準)
3.9万円/m²
3.14.2万円/m²
2025年 / 8地点
路線価
2.7万円/m²
2.13.2万円/m²
令和6年 / 712地点
乖離率(公示価格を100%とした場合)参考値
実勢 110%
公示 100%
路線価 69%

この街は公示価格の調査地点が8地点と少ないため、乖離率は参考程度にご覧ください。

公示価格は住宅地の調査地点のみ、路線価は住宅地・商業地の区別なく道路ごとに評価した値です。

路線価は道路ごとに異なるため、物件に面した道路の値を国税庁路線価図からPDFでご確認ください。

空き家率・賃貸空室率(関市

出典: 総務省 住宅・土地統計調査(2023年)

5年ごとの全国統一調査(住宅・土地統計調査)にもとづく指標。

空き家率
16.9%
全国比 +3.1pt前回比 +2.5pt
= 空き家 ÷ 全住宅
全国 13.8%2008年 12.6%12.62013年 14.4%14.42018年 14.4%14.42023年 16.9%16.92008201320182023
賃貸空室率
32.2%
全国比 +13.6pt前回比 +10.1pt
= 賃貸の空き ÷ 賃貸全体
全国 18.6%2013年 22.7%22.72018年 22.1%22.12023年 32.2%32.22008201320182023
関市全国

空き家率16.9%の内訳

空き家を100%とした構成比
46%
44%
賃貸用46%その他(相続放置・長期不在)44%売却用・別荘等9%

空き家率は街全体の余り具合。内訳でその他(相続放置・長期不在)が多いほど相続放置など街の衰退サイン。

賃貸空室率は賃貸だけの埋まり具合。数値が高いほど貸しても埋まりにくい。

鑑定士のまとめ

温度感

弱含み横ばい上昇強上昇
  1. 01
    いま

    市場の特徴

    誰が、いま、どう買っているのか?

    買い手の需要層初めて家を買う人エリア性格昔から続く住宅街エリア性格戸建中心の住宅街

    同一需給圏は関市内の幹線道路・準幹線道路沿いの商業地域や市街地及び周辺部の住宅地域が中心で、一部隣接市町を含む地点もある。住宅地の需要者は市内・周辺市町の勤労者等の一次取得者層が中心。区画整然とした既成住宅地(市役所近接や山王通り沿い等)は生活利便性が良好な一方、周辺のミニ開発による供給増や新興住宅地への需要流出で弱含みとされる。西部郊外の巾地区では若年層の新築需要が相対的に堅調。商業地は関駅前で店舗集積の低下や郊外型店舗への顧客流出が指摘され、需要者は地縁性の法人・個人事業者が中心で全国展開の事業者は一部にとどまる。武芸川町の路線商業地は背後人口減少で出店動向が弱く取引は散発的。取引の中心価格帯は住宅地で土地600万~1000万円程度、新築戸建2400万~3500万円程度と把握される。

  2. 02
    なぜ

    地価を動かす要因

    何が上げ、何が下げているのか?

    強み利便性高マクロ感応性安定

    関市の人口減少率・高齢化率は岐阜県平均を上回るとの指摘が複数地点で共通する。建築資材価格高騰が住宅需要に与える影響を懸念する声もある。商業地では景気は緩やかに回復し個人消費に持ち直しの動きがあるものの、大型商業施設への顧客集中により市内全般の出店傾向は弱含みで推移し、土地区画整理事業地(笠屋・平賀地区等)への出店を背景に商圏の分散化が進行しているとされる。一方、地域要因自体に目立った変動が認められない地点が大半で、個別的要因の変動もほぼないと評価されている。年間変動率は多くの地点で-0.2~-1.6%程度の下落が続くが、西部郊外の新興住宅地(巾地区)のみ0%と下げ止まりが見られる。武芸川町エリアでは環境要因の補正幅が大きく評価される地点もあり、郊外部で個別要因の振れが目立つ。

  3. 03
    どう値付け

    値付けの根拠

    比準と収益、どちらを重視したか?

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  4. 04
    これから

    これからの見通し

    向こう数年、どこに向かうか?

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