中立可児市 可児駅(JR太多線)・新可児駅(名鉄広見線)

可児御嵩IC工業団地が2026年5月に全区画完売した一方、名鉄広見線の新可児〜御嵩間は2029年4月1日に廃止される

可児市によれば、東海環状自動車道 可児御嵩IC に隣接する可児御嵩インターチェンジ工業団地には5社の立地が決まり、Y.S.PANERIOが2026年4月に操業を開始、岐阜・大成化工と牛乳石鹼共進社が2028年、有沢製作所が2029年、味の素ファインテクノが2032年の操業開始を予定している。中日BIZナビは2026年5月9日付で全ての分譲区画の売却先が決定したと報じた。一方で名古屋鉄道は2026年8月3日、沿線市町がみなし上下分離方式による存続協議を終了したことを受けて、広見線の新可児〜御嵩間を2029年4月1日に廃止すると発表した。可児市の人口は社人研の地域別将来推計人口で2020年の99,968人から2050年に83,832人へ16.1%減る見込みで、雇用の受け皿づくりと人口・鉄道網の縮小が同時に進んでいるエリア。

エリアの見通し年表

2027
代替交通の具体案と可児市内の対象地区の確認様子見

名鉄広見線 新可児〜御嵩間の代替交通の検討が本格化する時期。可児市・御嵩町・八百津町は2027年4月からのみなし上下分離方式への移行を協議していたが2026年に協議を終了しており、名古屋鉄道は沿線市町とバス等の代替輸送を検討するとしている。

2028
操業開始と求人動向の確認転機

可児御嵩インターチェンジ工業団地で岐阜・大成化工(No.3)と牛乳石鹼共進社(No.4,5)が操業開始を予定する年。可児市は工業団地の目的に雇用機会の創出と移住・定住の増加を掲げている。

2029
廃止区間沿線の保有物件の出口戦略を点検警戒

名鉄広見線 新可児〜御嵩間(7.4km)が4月1日に廃止される年。可児市内では顔戸駅・明智駅が対象区間に含まれる。同じ年に可児御嵩インターチェンジ工業団地で有沢製作所(No.1-2・1.4ha)が操業開始を予定している。

2032
操業規模と周辺の住宅需要の確認転機

可児御嵩インターチェンジ工業団地で味の素ファインテクノ(No.1-1・約3.5ha)が操業開始を予定する年。可児市と同社は2026年5月8日に分譲立地協定を締結している。

2034
東濃クロスエリアの誘致実績の実測様子見

リニア中央新幹線 品川〜名古屋の開業(JR東海が2024年3月29日に示した2034年以降のシナリオ)。可児市にリニア駅はないが、岐阜県が本社機能移転とデータセンター誘致を進める東濃クロスエリアの対象7市町に可児市は含まれている。

2040
出口戦略の再点検警戒

社人研の地域別将来推計人口で可児市が90,554人(2020年比90.6%)となる年。同じ推計では2050年に83,832人まで減る見込みで、可児市が令和6年1月に示した資料は2020年国勢調査時点の99,968人から2050年までに16,136人・16.1%減るとしている。

買う理由(8

可児御嵩インターチェンジ工業団地は2026年5月に全ての分譲区画の売却先が決まり、5社が2026年から2032年にかけて順次操業を予定している

味の素ファインテクノが可児御嵩インターチェンジ工業団地の約3.5ha区画に立地協定を結んでいる

可児市の外国人住民は9,822人で、岐阜県全体の外国人住民77,301人の12.7%を占める

可児駅と新可児駅は駅前広場を共有し、2018年に東西自由通路が供用開始されている

可児市は東海環状自動車道 可児御嵩IC に接し、内陸で災害の影響を受けにくい立地として企業誘致を進めている

可児市は岐阜県が進める東濃クロスエリアの本社機能移転・データセンター誘致の対象7市町に含まれる

可児市の住民基本台帳人口は2026年8月1日現在99,052人・45,393世帯で、10万人規模の生活圏を維持している

可児駅・新可児駅の周辺の公示地価は2015年から2025年の10年間で+10%と上昇している

買わない理由(7

可児市の人口は社人研の推計で2020年の99,968人から2050年に83,832人へ16.1%減る見込み

名鉄広見線の新可児〜御嵩間が2029年4月1日に廃止され、可児市内では顔戸駅・明智駅が対象になる

可児市はこれまで年額1億円規模の広見線支援を続けたが、市町の負担では路線を維持できなかった

JR太多線 可児駅の1日平均乗車人員は2024年度で1,634人にとどまる

可児市の外国人住民の国籍構成はフィリピン・ブラジルが大半で、製造業の景況に賃貸需要が連動しやすい

可児市は非線引き都市計画区域で、居住を集約する立地適正化計画は確認できない

リニア中央新幹線の開業が2034年以降に後ろ倒しされ、東濃クロスエリアへの波及も遅れている

人口の未来(可児

出典: 国土数値情報 将来推計人口250mメッシュ/IPSS 令和5年推計(2020年国勢調査ベース)

駅中心から半径1km・45メッシュ(250m四方)を合算。全国・都道府県と同一基準で対比。

総人口
9,198人(2025)
2050年 87 (2025=100)
指数(2025年=100)
2020年 1011012025年 1001002030年 98982035年 962040年 93932045年 902050年 87872055年 842060年 81812065年 772070年 7373全国 71202020302040205020602070
高齢化率
27.0%
全国比 -2.6pt
= 65歳以上 ÷ 総人口
2025年 27%272030年 28.4%28.42035年 30.3%2040年 32.8%32.82045年 34.9%2050年 36.6%36.62055年 38.2%2060年 39.7%39.72065年 41.7%2070年 41.3%41.3全国 38.7%20302040205020602070
可児(半径1km)全国

全国は総人口が2050年に85(2025=100)まで減るのに対し、この範囲は87減少傾向) 高齢化率も全国より2.6pt低い(若い) 生産年齢人口(15〜64歳)は5,519人(2025)→4,288人(2050)。賃貸需要の担い手の厚みを測る目安。

世帯構成(可児

出典: 国勢調査(2010・2015・2020)をもとにRETTO算出

可児市の一般世帯に占める割合。市区町村単位(駅周辺ではなく行政区全体)。

単身世帯率
27.8%2020
全国比 -10.2pt10年で +8.4pt
= 単独世帯 ÷ 一般世帯総数
全国 38.0%2010年 可児 19.4%19.42015年 可児 23.1%23.12020年 可児 27.8%27.8201020152020
夫婦と子供世帯率
29.8%2020
全国比 +4.8pt10年で -4.9pt
= 夫婦と子供から成る世帯 ÷ 一般世帯総数
全国 25.0%2010年 可児 34.7%34.72015年 可児 32.9%32.92020年 可児 29.8%29.8201020152020
可児可児市全国

単身世帯率は27.8%と全国より10.2pt低い10年の変化は+8.4ptで、全国(+5.6pt)より単身化のペースは速い夫婦と子供世帯は29.8%と全国より4.8pt高い なお単身のうち65歳以上は9.1%(全国12.1%)。単身世帯の中身が若年層か高齢層かを見る目安。

住宅地の地価推移(万円/m²

※ 地価推移はエリア内の住宅地公示地点の中央値です。

土地価格

実勢価格
Coming Soon
実際の取引価格
公示価格(基準)
3.9万円/m²
2.84.9万円/m²
2025年 / 9地点
路線価
2.7万円/m²
24万円/m²
令和6年 / 272地点
乖離率(公示価格を100%とした場合)参考値
実勢 110%
公示 100%
路線価 69%

この街は公示価格の調査地点が9地点と少ないため、乖離率は参考程度にご覧ください。

公示価格は住宅地の調査地点のみ、路線価は住宅地・商業地の区別なく道路ごとに評価した値です。

路線価は道路ごとに異なるため、物件に面した道路の値を国税庁路線価図からPDFでご確認ください。

空き家率・賃貸空室率(可児市

出典: 総務省 住宅・土地統計調査(2023年)

5年ごとの全国統一調査(住宅・土地統計調査)にもとづく指標。

空き家率
10.8%
全国比 -3.0pt前回比 +1.0pt
= 空き家 ÷ 全住宅
全国 13.8%2008年 9.4%9.42013年 12.3%12.32018年 9.8%9.82023年 10.8%10.82008201320182023
賃貸空室率
18.6%
全国比 0.0pt前回比 -2.6pt
= 賃貸の空き ÷ 賃貸全体
全国 18.6%2013年 23.5%23.52018年 21.2%21.22023年 18.6%18.62008201320182023
可児市全国

空き家率10.8%の内訳

空き家を100%とした構成比
45%
49%
賃貸用45%その他(相続放置・長期不在)49%売却用・別荘等6%

空き家率は街全体の余り具合。内訳でその他(相続放置・長期不在)が多いほど相続放置など街の衰退サイン。

賃貸空室率は賃貸だけの埋まり具合。数値が高いほど貸しても埋まりにくい。

鑑定士のまとめ

温度感

弱含み横ばい上昇強上昇
  1. 01
    いま

    市場の特徴

    誰が、いま、どう買っているのか?

    買い手の需要層初めて家を買う人エリア性格郊外のベッドタウンエリア性格戸建中心の住宅街エリア性格駅前の繁華街エリア性格国道沿いの大型店ゾーン

    可児市内の同一需給圏は、新可児駅・西可児駅周辺の住宅地域と、坂戸・瀬田地区など幹線道路沿いの路線商業地域に大別される。住宅地の主な需要者は市内在住または周辺市町から通勤する一次取得者層で、土田地区では外国人居住者や大規模工場勤務者による需要も見られる。新可児駅周辺は利便性の高さから人気が高い一方、供給が限られ市場滞留期間は短い。対して広眺ケ丘・若葉台・松伏など昭和期開発の郊外団地は、居住者の高齢化に伴い需要が弱含んでいる。商業地は坂戸・瀬田地区など路線商業地域が中心で、需要者は郊外型量販店や飲食店など多店舗展開事業者が多いが、事業用定期借地による出店が主体で土地取引自体が少なく、中心価格帯は明確に形成されていない。西可児駅前は背後団地の高齢化で商圏購買力の低下も指摘される。

  2. 02
    なぜ

    地価を動かす要因

    何が上げ、何が下げているのか?

    強み利便性高マクロ感応性安定

    市域全体では住宅着工戸数が前年をやや上回る一方、建築費の高止まりを背景に土地面積や床面積を抑えた分譲住宅が目立ち、分譲供給がやや減少する一方で中古住宅需要が活発化している。新可児駅周辺の広見・下恵土地区や瀬田地区では宅地分譲や工業団地造成の動きが続き、地価を押し上げる方向に働いている。一方、広眺ケ丘・若葉台・松伏など丘陵地の住宅団地では居住者の高齢化が進み、空地や売り希望物件の増加が地価の下押し要因となっている。商業地では市内各所への大型商業施設の進出により既成商業地域の集客力が相対的に低下し、坂戸・瀬田地区など路線商業地域への店舗集積が進む一方、西可児駅前など既存商業地は背後団地の高齢化で購買力の低下が懸念されている。個別的要因の変動は各地点ともほぼ見られない。

  3. 03
    どう値付け

    値付けの根拠

    比準と収益、どちらを重視したか?

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  4. 04
    これから

    これからの見通し

    向こう数年、どこに向かうか?

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