向かい風瑞浪市 瑞浪駅(JR中央本線)

瑞浪駅の北と南で再開発が同時に動く一方、瑞浪市の賃貸空室率は32.9%と全国的にも高く、2027年4月には中京学院大学の瑞浪キャンパスが多治見市へ移転する

瑞浪市は駅北で図書館と中央公民館の貸館機能を集約する複合公共施設(事業費23億7,865万円・カルチュア・コンビニエンス・クラブ等が受託)を2029年3月の供用開始で進め、駅南では約0.9haの第一種市街地再開発事業(住宅約110戸を含む3棟)が2025年12月に都市計画決定され2026年度の組合設立を目指している。ただし2023年住宅・土地統計調査による瑞浪市の賃貸空室率は32.9%(借家2,790戸に対し賃貸用の空き家1,370戸)で、空き家率も17.6%。人口は2010年9月の41,998人から2026年8月1日時点の34,529人へ16年で7,469人減り、中京学院大学は瑞浪キャンパス(看護学部・短期大学部)を2027年4月に多治見市へ移す方針を2025年2月に基本合意している。行政の拠点整備は本格化するが、賃貸需要側は縮小方向の材料が重なるエリア。

エリアの見通し年表

2027
学生向け物件の入居構成を点検警戒

中京学院大学が瑞浪キャンパス(岐阜県瑞浪市土岐町2216・看護学部看護学科と短期大学部)と中津川キャンパスを多治見市の旧笠原中学校跡地へ集約する目標年(2025年2月21日に多治見市と基本合意)。学生向け賃貸と駅周辺の飲食需要が同時に抜ける想定を置く必要がある。

2029
駅北の人流変化を実測転機

瑞浪駅北地区複合公共施設の供用開始予定時期(水野光二市長は令和11年3月と説明)。図書館・多目的ホール・キッズコーナー・イベント研修スペース・カフェを備え、カルチュア・コンビニエンス・クラブとライフ・クリーンサービスの共同企業体および梓設計中部支社が設計・運営を担う。

2030
新築110戸の賃料設定と分譲価格を確認転機

瑞浪駅南地区第一種市街地再開発事業の供用開始見込み時期(水野光二市長は駅北より約1年半遅れの令和12年夏頃と説明)。約0.9haに商業・住宅・公共機能の3棟が入り、10街区には住宅約110戸が計画されている。

2031
バイパス事業の進捗を確認様子見

瑞浪市が国道19号バイパス沿いに計画する道の駅の完成見通し(水野光二市長は国土交通省の国道19号バイパス事業に時間を要しており令和13年以降と説明)。用地交渉はほぼ完了している段階。

2034
東濃クロスエリアの誘致実績を実測転機

リニア中央新幹線 品川〜名古屋の開業(JR東海が2024年3月29日に示した2034年以降のシナリオ)。瑞浪市内には日吉トンネルが通るが駅は設置されず、最寄りの岐阜県駅は中津川市に置かれる。瑞浪市への波及は瑞浪恵那道路の全線開通と東濃クロスエリアの企業誘致が実を結ぶかどうかに左右される。

2050
出口戦略の再点検警戒

国立社会保障・人口問題研究所の推計で瑞浪市の人口が約25,047人となる年(1990年国勢調査の41,006人から約4割減る想定)。市が2021年4月1日に公表した立地適正化計画も、人口増加を前提としないコンパクトなまちづくりへの再編を掲げている。

買う理由(9

瑞浪駅北地区に図書館と中央公民館の貸館機能を集約する複合公共施設が整備され、2029年3月の供用開始が見込まれている

瑞浪駅南地区で約0.9haの第一種市街地再開発事業が2025年12月に都市計画決定され、住宅約110戸を含む3棟が計画されている

瑞浪市は2021年4月1日に立地適正化計画を公表し、居住誘導区域・都市機能誘導区域の線引きを明示している

国道19号 瑞浪恵那道路(延長12.5km)が全線事業化され、リニア岐阜県駅の開業に合わせた完成が目標に置かれている

瑞浪市中心市街地地区は都市構造再編集中支援事業の対象で、2023年度から2027年度の都市再生整備計画が動いている

岐阜県が瑞浪市を含む東濃クロスエリア7市町で本社機能移転とデータセンター誘致を進めている

瑞浪駅からJR中央本線で名古屋方面へ直結し、名古屋駅からの営業キロは50.1kmにあたる

瑞浪市は道の駅を国道19号バイパス沿いに計画し、用地交渉がほぼ完了している

瑞浪市は企業立地の奨励金制度と創業・事業チャレンジ向けの補助金を継続して公募している

買わない理由(10

瑞浪市の賃貸空室率は2023年住宅・土地統計調査で32.9%にのぼり、2013年の23.3%から10年で9.6ポイント悪化している

中京学院大学が瑞浪キャンパス(看護学部・短期大学部)を2027年4月に多治見市へ移転する基本合意を2025年2月21日に締結した

瑞浪市の人口は2010年9月1日の41,998人をピークに2026年8月1日時点で34,529人まで減っている

国立社会保障・人口問題研究所の推計では瑞浪市の人口は2050年に約25,047人となり、1990年国勢調査の41,006人から約4割減る

瑞浪市の空き家率は2023年住宅・土地統計調査で17.6%、うち「その他の住宅」が1,160戸を占める

瑞浪市は2002年以降ほぼ一貫して転出超過が続き、2024年は転入1,339人に対し転出1,423人で84人の転出超過だった

瑞浪駅南地区の再開発は2025年春ごろに施工業者が撤退し、事業協力者の再募集が行われた

リニア中央新幹線 日吉トンネルの掘削で大湫町の水源が枯渇し、今後10年で最大20cm程度の地盤沈下が進む可能性が示されている

瑞浪駅の1日平均乗車人員は2006年度の4,881人から2018年度の4,726人へ横ばい圏で推移し、増加に転じていない

瑞浪市の中心市街地は駅南に位置する一方、市役所や商業施設は小里川・土岐川の南側に広く分散している

人口の未来(瑞浪

出典: 国土数値情報 将来推計人口250mメッシュ/IPSS 令和5年推計(2020年国勢調査ベース)

駅中心から半径1km・42メッシュ(250m四方)を合算。全国・都道府県と同一基準で対比。

総人口
6,669人(2025)
2050年 72 (2025=100)
指数(2025年=100)
2020年 1051052025年 1001002030年 95952035年 892040年 83832045年 772050年 72722055年 662060年 61612065年 562070年 5050全国 71202020302040205020602070
高齢化率
32.4%
全国比 +2.8pt
= 65歳以上 ÷ 総人口
2025年 32.4%32.42030年 34%342035年 36.1%2040年 38.2%38.22045年 40.3%2050年 42.9%42.92055年 44.7%2060年 47.5%47.52065年 49.3%2070年 50.2%50.2全国 38.7%20302040205020602070
瑞浪(半径1km)全国

全国は総人口が2050年に85(2025=100)まで減るのに対し、この範囲は72減少傾向) 高齢化率も全国より2.8pt高い 生産年齢人口(15〜64歳)は3,762人(2025)→2,365人(2050)。賃貸需要の担い手の厚みを測る目安。

世帯構成(瑞浪

出典: 国勢調査(2010・2015・2020)をもとにRETTO算出

瑞浪市の一般世帯に占める割合。市区町村単位(駅周辺ではなく行政区全体)。

単身世帯率
30.2%2020
全国比 -7.8pt10年で +8.5pt
= 単独世帯 ÷ 一般世帯総数
全国 38.0%2010年 瑞浪 21.7%21.72015年 瑞浪 24.9%24.92020年 瑞浪 30.2%30.2201020152020
夫婦と子供世帯率
26.5%2020
全国比 +1.5pt10年で -1.5pt
= 夫婦と子供から成る世帯 ÷ 一般世帯総数
全国 25.0%2010年 瑞浪 28.0%28.02015年 瑞浪 28.0%28.02020年 瑞浪 26.5%26.5201020152020
瑞浪瑞浪市全国

単身世帯率は30.2%と全国より7.8pt低い10年の変化は+8.5ptで、全国(+5.6pt)より単身化のペースは速い夫婦と子供世帯は26.5%と全国より1.5pt高い なお単身のうち65歳以上は11.7%(全国12.1%)。単身世帯の中身が若年層か高齢層かを見る目安。

住宅地の地価推移(万円/m²

※ 地価推移はエリア内の住宅地公示地点の中央値です。

土地価格

実勢価格
Coming Soon
実際の取引価格
公示価格(基準)
4.1万円/m²
2.34.5万円/m²
2025年 / 6地点
路線価
3万円/m²
2.53.8万円/m²
令和6年 / 404地点
乖離率(公示価格を100%とした場合)参考値
実勢 110%
公示 100%
路線価 73%

この街は公示価格の調査地点が6地点と少ないため、乖離率は参考程度にご覧ください。

公示価格は住宅地の調査地点のみ、路線価は住宅地・商業地の区別なく道路ごとに評価した値です。

路線価は道路ごとに異なるため、物件に面した道路の値を国税庁路線価図からPDFでご確認ください。

空き家率・賃貸空室率(瑞浪市

出典: 総務省 住宅・土地統計調査(2023年)

5年ごとの全国統一調査(住宅・土地統計調査)にもとづく指標。

空き家率
17.6%
全国比 +3.8pt前回比 +1.3pt
= 空き家 ÷ 全住宅
全国 13.8%2008年 11.0%11.02013年 16.6%16.62018年 16.3%16.32023年 17.6%17.62008201320182023
賃貸空室率
32.9%
全国比 +14.3pt前回比 +7.0pt
= 賃貸の空き ÷ 賃貸全体
全国 18.6%2013年 23.3%23.32018年 25.9%25.92023年 32.9%32.92008201320182023
瑞浪市全国

空き家率17.6%の内訳

空き家を100%とした構成比
47%
39%
14%
賃貸用47%その他(相続放置・長期不在)39%売却用・別荘等14%

空き家率は街全体の余り具合。内訳でその他(相続放置・長期不在)が多いほど相続放置など街の衰退サイン。

賃貸空室率は賃貸だけの埋まり具合。数値が高いほど貸しても埋まりにくい。

鑑定士のまとめ

温度感

弱含み横ばい上昇強上昇
  1. 01
    いま

    市場の特徴

    誰が、いま、どう買っているのか?

    買い手の需要層初めて家を買う人買い手の需要層地元の店主・事業主エリア性格戸建中心の住宅街エリア性格駅前の繁華街

    瑞浪市内の需給圏は商業地・住宅地とも狭域的で、広域的にはJR中央線沿線の周辺市を含む。商業地の需要者は地元個人事業主・法人が中心だが、歩行者向け店舗の需要は乏しく、駐車場を備えた益見地区・国道19号沿いの大中規模店に顧客を奪われ、旧来の駅前商圏の競争力低下が続く。一方、住宅地の需要者は市内在住者・出身者や周辺市町からの通勤者、子育て世代の一次取得者層が中心。瑞浪小学校周辺(一色町)は地元業者の小規模分譲が好調で中心価格帯800万〜1200万円。JR瑞浪駅北側(土岐町)は集落的色彩を残す既成住宅地で需要は減退傾向にあるが、南側の価格に比べた割安感から需要が徐々に増加。西小田町は名古屋・春日井方面への通勤圏外延部にあたり、区画整理済みで供給余力を残す中、需給は均衡的に推移している。

  2. 02
    なぜ

    地価を動かす要因

    何が上げ、何が下げているのか?

    強み住環境良好マクロ感応性安定

    瑞浪市全体で人口は前年比約1.3%減少し、人口減少は郊外部で強く高齢化率も上昇。取引価格は中心部が横ばい、郊外部は緩やかな下落傾向にある。駅前商業地(寺河戸町)では令和3年に市街地再開発の準備組合が設立され準備が進むが、閉鎖店舗の多いアーケード街の衰退傾向には歯止めがかかっていない。近隣商業地(土岐町)は南側背後の病院移転計画を除き大きな変化はなく静態的に推移。住宅地では、瑞浪小学校周辺(一色町)で子育て世代向け需要が引き続き強く環境要因が上方修正された一方、土岐町駅北側の既成住宅地では需要者の選好性低下が続く。西小田町は未利用地の宅地化が緩やかに進行している。

  3. 03
    どう値付け

    値付けの根拠

    比準と収益、どちらを重視したか?

    🔒 この章は無料会員登録後にご覧いただけます

  4. 04
    これから

    これからの見通し

    向こう数年、どこに向かうか?

    🔒 この章は無料会員登録後にご覧いただけます

このエリアで、さらに見られる分析

  • 物件タイプ別の判定

    ファミリー向け・ワンルーム投資それぞれの向き不向き

  • 融資に使える金融機関

    エリアをカバーする銀行・信金と積極性

  • ハザード分析

    洪水・土砂・津波リスクと水害経験による地価補正

  • 主要駅までの所要時間・想定賃料

    通勤アクセスと賃料シミュレーション

無料会員登録してすべて見る

メールアドレスだけで登録でき、すぐに使い始められます