追い風吹田市 吹田駅周辺

地価は10年で+35%上昇、健都の再開発と千里ニュータウン更新で人口が社会増

吹田市の公示地価は10年間で+35%上昇し、2025年も前年比+4.94%と大阪都市圏の人気郊外として堅調。JR岸辺の健都(北大阪健康医療都市)には国立循環器病研究センターや市立吹田市民病院が集積し、千里ニュータウンの建て替えで住宅供給が続き人口は社会増。江坂の商業・オフィス需要も厚い。一方、地価上昇で表面利回りは低下し、南部の低地では内水氾濫のリスクを抱える。

エリアの見通し年表

2026
健都周辺の需要動向を確認進行中

JR岸辺の健都(北大阪健康医療都市)で医療・健康関連の集積と住宅供給が続き、エリアの求心力が高まる。

2028
供給と人口の推移を注視継続

千里ニュータウンの公的賃貸建て替え(URが2030年度までに約1,700戸を更新予定)が続き、住宅需要が人口を下支えする。

2030
利回りと価格水準を確認再評価

地価上昇が続けば表面利回りの低下が鮮明になり、取得の妙味を見極める局面に入る。

2033
住区ごとの需給を注視警戒

千里ニュータウンの一部住区では高齢化と人口減が進み、駅遠エリアで需給が緩む可能性がある。

買う理由(4

地価は10年で+35%上昇し2025年も前年比+4.94%と堅調

JR岸辺の健都に医療・健康産業が集積

千里ニュータウンの建て替えで住宅供給が続き人口は社会増

江坂の商業・オフィス集積と御堂筋線アクセスで需要が厚い

買わない理由(4

地価上昇で表面利回りが低下し新規取得の妙味が薄い

千里ニュータウンの一部住区は人口がピークアウトし高齢化が進む

南部の低地で内水氾濫・洪水の浸水リスクを抱える

人気ゆえ物件価格が高く参入コストが大きい

人口の未来(吹田

出典: 国土数値情報 将来推計人口250mメッシュ/IPSS 令和5年推計(2020年国勢調査ベース)

駅中心から半径1km・47メッシュ(250m四方)を合算。全国・都道府県と同一基準で対比。

総人口
40,285人(2025)
2050年 95 (2025=100)
指数(2025年=100)
2020年 99992025年 1001002030年 1001002035年 1002040年 98982045年 972050年 95952055年 932060年 91912065年 882070年 8585全国 71202020302040205020602070
高齢化率
23.7%
全国比 -5.9pt
= 65歳以上 ÷ 総人口
2025年 23.7%23.72030年 24.5%24.52035年 26.1%2040年 28.5%28.52045年 29.7%2050年 30.9%30.92055年 32.5%2060年 34.8%34.82065年 37.1%2070年 37.4%37.4全国 38.7%20302040205020602070
吹田(半径1km)全国

全国は総人口が2050年に85(2025=100)まで減るのに対し、この範囲は95減少傾向) 高齢化率も全国より5.9pt低い(若い) 生産年齢人口(15〜64歳)は25,782人(2025)→22,109人(2050)。賃貸需要の担い手の厚みを測る目安。

世帯構成(吹田

出典: 国勢調査(2010・2015・2020)をもとにRETTO算出

吹田市の一般世帯に占める割合。市区町村単位(駅周辺ではなく行政区全体)。

単身世帯率
41.8%2020
全国比 +3.8pt10年で +5.8pt
= 単独世帯 ÷ 一般世帯総数
全国 38.0%2010年 吹田 36.0%36.02015年 吹田 38.8%38.82020年 吹田 41.8%41.8201020152020
夫婦と子供世帯率
27.4%2020
全国比 +2.4pt10年で -3.4pt
= 夫婦と子供から成る世帯 ÷ 一般世帯総数
全国 25.0%2010年 吹田 30.8%30.82015年 吹田 29.5%29.52020年 吹田 27.4%27.4201020152020
吹田吹田市全国

単身世帯率は41.8%と全国より3.8pt高い10年の変化は+5.8ptで、全国(+5.6pt)より単身化のペースは速い夫婦と子供世帯は27.4%と全国より2.4pt高い なお単身のうち65歳以上は11.0%(全国12.1%)。単身世帯の中身が若年層か高齢層かを見る目安。

住宅地の地価推移(万円/m²

※ 地価推移はエリア内の住宅地公示地点の中央値です。

土地価格

実勢価格
Coming Soon
実際の取引価格
公示価格(基準)
22.1万円/m²
18.831万円/m²
2025年 / 60地点
路線価
15万円/m²
11.519万円/m²
令和6年 / 766地点
乖離率(公示価格を100%とした場合)
実勢 110%
公示 100%
路線価 68%

公示価格は住宅地の調査地点のみ、路線価は住宅地・商業地の区別なく道路ごとに評価した値です。

路線価は道路ごとに異なるため、物件に面した道路の値を国税庁路線価図からPDFでご確認ください。

空き家率・賃貸空室率(吹田市

出典: 総務省 住宅・土地統計調査(2023年)

5年ごとの全国統一調査(住宅・土地統計調査)にもとづく指標。

空き家率
12.0%
全国比 -1.8pt前回比 -6.4pt
= 空き家 ÷ 全住宅
全国 13.8%2008年 12.9%12.92013年 14.3%14.32018年 18.4%18.42023年 12.0%12.02008201320182023
賃貸空室率
12.6%
全国比 -6.0pt前回比 -16.9pt
= 賃貸の空き ÷ 賃貸全体
全国 18.6%2013年 17.8%17.82018年 29.5%29.52023年 12.6%12.62008201320182023
吹田市全国

空き家率12.0%の内訳

空き家を100%とした構成比
47%
49%
賃貸用47%その他(相続放置・長期不在)49%売却用・別荘等4%

空き家率は街全体の余り具合。内訳でその他(相続放置・長期不在)が多いほど相続放置など街の衰退サイン。

賃貸空室率は賃貸だけの埋まり具合。数値が高いほど貸しても埋まりにくい。

鑑定士のまとめ

温度感

弱含み横ばい上昇強上昇
  1. 01
    いま

    市場の特徴

    誰が、いま、どう買っているのか?

    買い手の需要層初めて家を買う人買い手の需要層マンションデベロッパーエリア性格駅前の繁華街エリア性格戸建中心の住宅街エリア性格マンションが建つ予定の土地

    同一需給圏は阪急千里線・京都線、JR東海道本線、北大阪急行線、地下鉄御堂筋線などの沿線に細分化され、いずれも大阪都心への通勤利便性を重視する一次・二次取得者層が中心の需要層である。住宅地の取引価格帯は土地100㎡前後で2,000万円台、新築戸建は4,000~5,000万円程度が中心だが、千里山西など高級住宅地は7,000~8,000万円台に達する。商業地は江坂・千里山駅前が北摂の中核商業地として法人・投資家・マンションデベロッパーの需要を集め、特に江坂は「大阪市の副都心」的な位置づけで賃貸マンション用地需要が旺盛。全般に需要は堅調ないし底堅いと評価する鑑定士が多い。

  2. 02
    なぜ

    地価を動かす要因

    何が上げ、何が下げているのか?

    強み路線多数強み利便性高マクロ感応性安定

    一般的要因としては吹田市の人口増加傾向が繰り返し言及され、住宅需要を下支えする一方、金利や建築費、海外情勢の動向への注意も多くの地点で指摘されている。地域要因は概ね安定的で、駅接近性や生活利便性に優れる地域ほど地価上昇率が高い傾向にある。江坂や千里山駅前などの商業地は再開発やインバウンド需要の回復を背景に年間5~13%台の高い上昇率を示す一方、住宅地は概ね2~6%程度の緩やかな上昇にとどまる。南吹田はおおさか東線延伸・新駅開業、佐井寺周辺はマンション用地の稀少性がそれぞれ地域要因の押し上げ材料として挙げられている。個別的要因の変動はほぼ全地点で「なし」とされ、地価変動は主に一般的・地域的要因によるものと整理される。

  3. 03
    どう値付け

    値付けの根拠

    比準と収益、どちらを重視したか?

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  4. 04
    これから

    これからの見通し

    向こう数年、どこに向かうか?

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