中立兵庫県川西市

阪急・能勢電・JRが集まる北摂の商業核で駅前の実需は厚い、ただし川西市の人口は2009年をピークに減少局面

川西能勢口駅は阪急宝塚本線の急行で大阪梅田まで約21分、JR福知山線の川西池田駅とはペデストリアンデッキで徒歩約6分でつながる。阪急電鉄の乗降人員は2025年通年平均で1日39,656人と同社86駅中17位で、駅前にはアステ川西(川西阪急)やラソラ川西が集積する。一方で川西市の人口は2009年の158,026人をピークに減少しており、社人研の2023年推計では2050年に119,770人(2020年比▲21.4%)まで減る見込み。市が2024年12月に公募した中心市街地の未利用市有地5区画の活用が、駅前商圏の当面の変化点になる。

エリアの見通し年表

2026
駅前の中古・賃貸の在庫と募集賃料を確認転機

川西市が公募した旧文化会館等跡地(丸の内町1-20・8,592㎡)と川西警察署前市有地(火打1丁目・3,552㎡)で、マルアイ店舗保有による食品スーパーと子育て支援施設の整備が進む。阪急川西能勢口駅前の分譲マンション「ジオ阪急川西 The Front」(82戸)も2026年3月竣工予定。

2027
情報収集進行中

旧市役所分庁舎跡地で、川西市が優先交渉権者に選定した株式会社はーとふるによるファミリーレストラン・地域交流拠点・福祉介護サービスの整備が進む。Bゾーンに分類された旧川西北保育所跡地・旧絹延団地跡地の事業者選定も続く。

2030
保有物件の入居者層の変化を確認様子見

川西市の中心市街地で市有地5区画の活用が一巡し、駅前商圏のテナント構成が入れ替わった状態が固まる時期。能勢電鉄沿線の日生ニュータウン(1975年まちびらき)では住宅の更新期と高齢化が重なる。

2040
出口戦略の再点検警戒

社人研の2023年推計では川西市の人口が2040年に約13万人まで減少する見込みで、生産年齢人口の縮小が賃貸需要に効いてくる。

2050
流動性差の確認警戒

社人研の2023年推計では川西市の人口が119,770人(2020年比▲21.4%)、高齢化率は41.2%に達する見込み。駅近と郊外ニュータウンで流動性の差が開きやすい。

買う理由(5

阪急宝塚本線の急行で大阪梅田まで約21分、JR福知山線にも徒歩で乗り換えられる

阪急電鉄86駅中17位の乗降人員を持つ北摂の交通結節点

川西市が中心市街地の未利用市有地5区画で民間活用を進めている

駅南の中央北地区で22.3haの「キセラ川西」整備が完了し、都市機能が更新された

駅前で新築分譲マンションの供給が続き、実需の買い手層が確認できる

買わない理由(5

川西市の人口は2009年の158,026人をピークに減少局面にある

社人研の2023年推計では川西市の人口が2050年に2020年比▲21.4%

川西市では転出が転入を上回る年が多い

猪名川・藻川の洪水浸水想定区域が川西市の市街地にかかる

能勢電鉄沿線のニュータウンで高齢化と住宅の更新期が重なる

人口の未来(川西能勢口

出典: 国土数値情報 将来推計人口250mメッシュ/IPSS 令和5年推計(2020年国勢調査ベース)

駅中心から半径1km・49メッシュ(250m四方)を合算。全国・都道府県と同一基準で対比。

総人口
30,210人(2025)
2050年 84 (2025=100)
指数(2025年=100)
2020年 1021022025年 1001002030年 97972035年 942040年 91912045年 872050年 84842055年 812060年 78782065年 742070年 6969全国 71202020302040205020602070
高齢化率
30.2%
全国比 +0.6pt
= 65歳以上 ÷ 総人口
2025年 30.2%30.22030年 31.4%31.42035年 33.6%2040年 37.3%37.32045年 39.2%2050年 40.8%40.82055年 42.2%2060年 43%432065年 43%2070年 41.9%41.9全国 38.7%20302040205020602070
川西能勢口(半径1km)全国

全国は総人口が2050年に85(2025=100)まで減るのに対し、この範囲は84減少傾向) 高齢化率も全国より0.6pt高い 生産年齢人口(15〜64歳)は17,675人(2025)→12,524人(2050)。賃貸需要の担い手の厚みを測る目安。

世帯構成(川西能勢口

出典: 国勢調査(2010・2015・2020)をもとにRETTO算出

川西市の一般世帯に占める割合。市区町村単位(駅周辺ではなく行政区全体)。

単身世帯率
27.2%2020
全国比 -10.8pt10年で +5.6pt
= 単独世帯 ÷ 一般世帯総数
全国 38.0%2010年 川西能勢口 21.6%21.62015年 川西能勢口 24.5%24.52020年 川西能勢口 27.2%27.2201020152020
夫婦と子供世帯率
31.4%2020
全国比 +6.4pt10年で -4.2pt
= 夫婦と子供から成る世帯 ÷ 一般世帯総数
全国 25.0%2010年 川西能勢口 35.6%35.62015年 川西能勢口 33.4%33.42020年 川西能勢口 31.4%31.4201020152020
川西能勢口川西市全国

単身世帯率は27.2%と全国より10.8pt低い10年の変化は+5.6ptで、全国(+5.6pt)より単身化のペースは緩やか夫婦と子供世帯は31.4%と全国より6.4pt高い なお単身のうち65歳以上は14.2%(全国12.1%)。単身世帯の中身が若年層か高齢層かを見る目安。

住宅地の地価推移(万円/m²

※ 地価推移はエリア内の住宅地公示地点の中央値です。

土地価格

実勢価格
Coming Soon
実際の取引価格
公示価格(基準)
13.7万円/m²
9.323.9万円/m²
2025年 / 20地点
路線価
9.3万円/m²
515万円/m²
令和6年 / 1303地点
乖離率(公示価格を100%とした場合)
実勢 110%
公示 100%
路線価 68%

公示価格は住宅地の調査地点のみ、路線価は住宅地・商業地の区別なく道路ごとに評価した値です。

路線価は道路ごとに異なるため、物件に面した道路の値を国税庁路線価図からPDFでご確認ください。

空き家率・賃貸空室率(川西市

出典: 総務省 住宅・土地統計調査(2023年)

5年ごとの全国統一調査(住宅・土地統計調査)にもとづく指標。

空き家率
11.8%
全国比 -2.0pt前回比 -0.3pt
= 空き家 ÷ 全住宅
全国 13.8%2008年 11.2%11.22013年 11.3%11.32018年 12.1%12.12023年 11.8%11.82008201320182023
賃貸空室率
12.2%
全国比 -6.4pt前回比 -4.6pt
= 賃貸の空き ÷ 賃貸全体
全国 18.6%2013年 21.5%21.52018年 16.8%16.82023年 12.2%12.22008201320182023
川西市全国

空き家率11.8%の内訳

空き家を100%とした構成比
20%
73%
賃貸用20%その他(相続放置・長期不在)73%売却用・別荘等6%

空き家率は街全体の余り具合。内訳でその他(相続放置・長期不在)が多いほど相続放置など街の衰退サイン。

賃貸空室率は賃貸だけの埋まり具合。数値が高いほど貸しても埋まりにくい。

鑑定士のまとめ

温度感

弱含み横ばい上昇強上昇
  1. 01
    いま

    市場の特徴

    誰が、いま、どう買っているのか?

    買い手の需要層初めて家を買う人エリア性格郊外のベッドタウンエリア性格駅前の繁華街エリア性格戸建中心の住宅街

    同一需給圏は阪急宝塚線・能勢電鉄・JR福知山線沿線を中心に川西市及び周辺市(伊丹市・宝塚市・猪名川町)に及ぶ。住宅地の需要者は同一需給圏内居住の一次取得者層が中心で、快適性重視の自用目的取引が支配的である。駅前・幹線道路沿いの商業地は自用・賃貸事業者に加え投資家やマンション開発業者も需要層となり、阪神間有数の希少な駅近立地として堅調な引き合いが続く。一方、大規模住宅団地は値頃感を頼りに実需が下支えする地域と、高台・傾斜地・市街化調整区域など需要が弱い地域とに二極化しつつあり、北部では大型物流施設やマンション開発の進出も見られる。

  2. 02
    なぜ

    地価を動かす要因

    何が上げ、何が下げているのか?

    強み路線多数強み再開発マクロ感応性安定

    川西市の人口は微減~減少傾向で高齢化が進展しており、利便性の高い市南部や整備されたニュータウンへの需要が堅調な一方、丘陵地・傾斜地や市街化調整区域では需要が低迷するという二極化が繰り返し指摘される。キセラ川西(区画整理地区)周辺は繁華性・利便性の向上が続き、周辺の住宅地・商業地に好影響が及んでいる。市北部では大型物流施設(DPL兵庫川西等)やマンション開発の進出も見られる。地域要因自体に大きな変動はないとする地点が大半で、年間変動率は概ね+1~+4%台の上昇基調、傾斜地・調整区域の2地点のみ下落となっている。

  3. 03
    どう値付け

    値付けの根拠

    比準と収益、どちらを重視したか?

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  4. 04
    これから

    これからの見通し

    向こう数年、どこに向かうか?

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