中立鹿沼市 新鹿沼駅

産業団地は完売が続く一方、住宅地の地価と人口は縮小が止まらない

県が造成した鹿沼インター産業団地は全区画が完売し、鹿沼東・次世代の産業団地開発も続く雇用の追い風がある。一方で住宅地の公示地価は10年で約-15%と下落基調で、鹿沼市の人口は約8.9万人まで減り高齢化が進む。工業用地の需要と住宅地・人口の縮小が併存する、選別が問われる市場。

エリアの見通し年表

2026
動向注視様子見

鹿沼インター産業団地は全区画完売済み。第2期分譲の進出企業(フタバ食品ほか)の操業が地域雇用に効き始める。

2029
波及効果を確認転機

次世代産業団地(深津・上石川、20〜50ha)が着工予定。雇用の受け皿が拡大する一方、住宅需要への波及は未知数。

2033
出口戦略検討警戒

生産年齢人口の減少が一段と進む局面。産業団地の雇用が定住に結びつかなければ住宅地の需要は細り続ける。

2040
売却局面検討警戒

高齢化率がさらに上昇し、市全体の実需が縮小。郊外・浸水想定区域の物件は流動性が低下しやすい。

買う理由(4

県造成の鹿沼インター産業団地が全区画完売

次世代産業団地(20〜50ha)の整備が計画中

住宅地の地価が2.66万円/m²と参入コストが低い

東武日光線・JR日光線の2路線が利用でき宇都宮圏に近い

買わない理由(4

住宅地の公示地価が10年で約-15%と下落基調

鹿沼市の人口が約8.9万人まで減少し高齢化が進行

黒川・思川流域に広い洪水浸水想定区域

産業団地の雇用が住宅需要に波及する保証はない

人口の未来(鹿沼

出典: 国土数値情報 将来推計人口250mメッシュ/IPSS 令和5年推計(2020年国勢調査ベース)

駅中心から半径1km・46メッシュ(250m四方)を合算。全国・都道府県と同一基準で対比。

総人口
5,075人(2025)
2050年 64 (2025=100)
指数(2025年=100)
2020年 1091092025年 1001002030年 92922035年 85852040年 78782045年 71712050年 64642055年 58582060年 53532065年 48482070年 4343全国 71203040506070
高齢化率
40.8%
全国比 +11.2pt
= 65歳以上 ÷ 総人口
2025年 40.8%40.82030年 42%422035年 42.8%42.82040年 45%452045年 45.9%45.92050年 46.4%46.42055年 47.4%47.42060年 46.7%46.72065年 47.2%47.22070年 49.5%49.5全国 38.7%3040506070
鹿沼(半径1km)全国

全国は総人口が2050年に85(2025=100)まで減るのに対し、この範囲は64減少傾向) 高齢化率も全国より11.2pt高い 生産年齢人口(15〜64歳)は2,593人(2025)→1,483人(2050)。賃貸需要の担い手の厚みを測る目安。

世帯構成(鹿沼

出典: 国勢調査(2010・2015・2020)をもとにRETTO算出

鹿沼市の一般世帯に占める割合。市区町村単位(駅周辺ではなく行政区全体)。

単身世帯率
26.8%2020
全国比 -11.2pt10年で +6.6pt
= 単独世帯 ÷ 一般世帯総数
全国 38.0%2010年 鹿沼 20.2%20.22015年 鹿沼 22.5%22.52020年 鹿沼 26.8%26.8101520
夫婦と子供世帯率
27.8%2020
全国比 +2.8pt10年で -2.2pt
= 夫婦と子供から成る世帯 ÷ 一般世帯総数
全国 25.0%2010年 鹿沼 30.0%30.02015年 鹿沼 29.5%29.52020年 鹿沼 27.8%27.8101520
鹿沼鹿沼市全国

単身世帯率は26.8%と全国より11.2pt低い10年の変化は+6.6ptで、全国(+5.6pt)より単身化のペースは速い夫婦と子供世帯は27.8%と全国より2.8pt高い なお単身のうち65歳以上は11.2%(全国12.1%)。単身世帯の中身が若年層か高齢層かを見る目安。

住宅地の地価推移(万円/m²

※ 地価推移はエリア内の住宅地公示地点の中央値です。

土地価格

実勢価格
Coming Soon
実際の取引価格
公示価格(基準)
3万円/m²
2.14.1万円/m²
2025年 / 20地点
路線価
2.9万円/m²
2.43.5万円/m²
令和6年 / 242地点
乖離率(公示価格を100%とした場合)
実勢 110%
公示 100%
路線価 97%

公示価格は住宅地の調査地点のみ、路線価は住宅地・商業地の区別なく道路ごとに評価した値です。

路線価は道路ごとに異なるため、物件に面した道路の値を国税庁路線価図からPDFでご確認ください。

出典:「地価公示データ」(国土交通省 不動産情報ライブラリ)をもとにRETTO作成

空き家率・賃貸空室率(鹿沼市

出典: 総務省 住宅・土地統計調査(2023年)

5年ごとの全国統一調査(住宅・土地統計調査)にもとづく指標。

空き家率
12.0%
全国比 -1.8pt前回比 -2.6pt
= 空き家 ÷ 全住宅
全国 13.8%2008年 13.0%13.02013年 13.0%13.02018年 14.6%14.62023年 12.0%12.008131823
賃貸空室率
22.1%
全国比 +3.5pt前回比 -8.2pt
= 賃貸の空き ÷ 賃貸全体
全国 18.6%2013年 23.7%23.72018年 30.3%30.32023年 22.1%22.108131823
鹿沼市全国

空き家率12.0%の内訳

空き家を100%とした構成比
41%
51%
賃貸用41%その他(相続放置・長期不在)51%売却用・別荘等8%

空き家率は街全体の余り具合。内訳でその他(相続放置・長期不在)が多いほど相続放置など街の衰退サイン。

賃貸空室率は賃貸だけの埋まり具合。数値が高いほど貸しても埋まりにくい。

鑑定士のまとめ

温度感

弱含み横ばい上昇強上昇
  1. 01
    いま

    市場の特徴

    誰が、いま、どう買っているのか?

    買い手の需要層初めて家を買う人買い手の需要層地元の店主・事業主エリア性格戸建中心の住宅街エリア性格昔から続く住宅街

    同一需給圏はJR日光線・東武日光線沿線や鹿沼市一円とされ、需要者の中心は鹿沼市及び隣接市に居住・通勤する30代の一次取得者で、市外からの転入はほぼない。区画整理地や晃望台地区など新興の分譲地への需要は堅調な一方、街路条件の劣る旧市街地の既成住宅地は選別化により需要が弱含みで二極化が進む。土地は概ね500万円〜1200万円程度、新築戸建は2200万円〜3300万円程度が中心価格帯とされる点で複数地点が一致する。商業地では旧市街地の需要が郊外の幹線道路・バイパス沿いの路線商業地域へ流出し、取引件数も少なく総額での中心価格帯の把握が困難と繰り返し指摘される。市街化調整区域の農村集落は地縁的需要のみで市場は極めて限定的。

  2. 02
    なぜ

    地価を動かす要因

    何が上げ、何が下げているのか?

    強み再開発マクロ感応性安定

    一般的要因として、鹿沼市の人口減少率は県平均を上回り(概ね-5.3%)、高齢化率も32.4%と高水準にあることが多くの地点で共通して指摘される。物価高・建築費高騰による先行き不透明感も繰り返し言及される。地域要因では、鹿沼駅東口整備事業や区画整理事業の進捗、晃望台地区・黒川東部台地区の人気により需要が底堅い新興住宅地域がある一方、旧市街地の既成住宅地・商業地は街路条件の劣化や中心部空洞化、北方バイパス開通による通行量減少で需要が弱含み、市街化調整区域の農村集落や旧粟野町地区は過疎化進行で需要が乏しいままとされ、地域間の二極化が明確である。個別的要因は大半の地点で変動なしとされる。

  3. 03
    どう値付け

    値付けの根拠

    比準と収益、どちらを重視したか?

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  4. 04
    これから

    これからの見通し

    向こう数年、どこに向かうか?

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— 不動産情報ライブラリ (国土交通省) の公示地価鑑定評価書 27 地点 (2025) を RETTO が要約

このエリアで、さらに見られる分析

  • 物件タイプ別の判定

    ファミリー向け・ワンルーム投資それぞれの向き不向き

  • 融資に使える金融機関

    エリアをカバーする銀行・信金と積極性

  • ハザード分析

    洪水・土砂・津波リスクと水害経験による地価補正

  • 主要駅までの所要時間・想定賃料

    通勤アクセスと賃料シミュレーション

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