中立木津川市 木津

JR3路線が交わる京都府最南端の玄関口で、木津駅東側の市街地形成がようやく調査段階に入った一方、人口は市発足後はじめて減少局面に入っている

木津川市は2026年度予算に木津駅東地区事業化検討調査事業(2,409万円)と木津駅東道路整備事業(9,873万円)を計上し、木津駅東側を中心都市拠点として一体的に市街地形成する検討に着手した。道路は2028年度(令和10年度)の工事着工を予定している。南に隣接する学研都市 木津東地区では約50haの組合施行土地区画整理事業が準備組合段階にあり、研究開発型産業施設の誘致を目指している。一方で木津川市の人口は2026年4月1日時点で78,734人と前年同日の79,116人から382人減り、2023年には市発足後はじめて転出超過(95人)に転じている。城山台の宅地供給が一巡した後の需要が続くかどうかが分かれ目になる。

エリアの見通し年表

2026
対象エリアの選定結果を確認進行中

木津川市が木津駅東地区事業化検討調査事業(2026年度予算2,409万円)で、事業区域の検討・概略土地利用図の作成・概算事業費の算出・地権者アンケート・企業ヒアリングを実施する。木津駅東側を中心都市拠点として一体的に市街地形成する構想の入口にあたる。

2026
駅東側の道路計画ルートを確認進行中

木津駅東道路整備事業(2026年度予算9,873万円)で道路詳細設計と用地測量が進む。あわせて木津駅前東線で右折レーン改修と送迎車両の退避スペース確保による渋滞緩和対策を実施する。

2027
用地買収の進捗を確認転機

木津駅東道路整備事業が2027年度(令和9年度)に事業用地買収に入る。用地交渉が難航すれば工事着工が後ろにずれる。木津川市は2027年3月12日に市制施行20周年を迎える。

2028
工事着工の有無を確認転機

木津駅東道路整備事業が2028年度(令和10年度)に工事着工予定。木津駅へのメインアクセスを補うルートが形になるかどうかが、駅東側の土地利用の前提になる。

2030
区画整理の事業計画認可と進出企業を確認転機

学研都市 木津東地区(木津川市梅谷・有効面積約40万m²)は京都府用地バンク上、2030年3月頃の売却を予定している。研究開発型産業施設に限定した立地基準が置かれており、企業立地が実際に動くかどうかで木津川市南部の雇用と昼間人口が変わる。

2031
次期マスタープランでの木津駅周辺の位置づけを確認再評価

第2次木津川市都市計画マスタープラン(計画期間2021〜2030年度)の期間が満了し、次期計画の議論に入る。木津駅東側の位置づけと市街化区域の扱いがここで確定する。

2040
中古住宅の在庫と成約期間を確認警戒

城山台への転入で人口を伸ばしてきた木津川市も、2020年代半ばに増加が止まった。宅地供給が一巡した後、2040年に向けては初期入居世代の高齢化と住宅の売却が同時に進む局面に入る。

買う理由(8

木津川市が2026年度予算で木津駅東側の市街地形成の検討に着手した

木津駅東道路整備事業が2028年度の工事着工に向けて動いている

JR3路線が交わる結節点で京都・大阪・奈良の三方向に出られる

けいはんな学研都市の一角にあり研究開発機能の集積がある

学研都市 木津東地区で約50haの産業用地の区画整理が準備組合段階にある

城山台の区画整理により駅東側に計画的な住宅地が形成された

木津川市が子育て・教育関連の施策に予算を割いている

地盤は扇状地で液状化リスクが低い区分にある

買わない理由(7

木津川市の人口は2026年4月時点で78,734人と前年から382人減った

木津川市は2023年に市発足後はじめて転出超過に転じた

木津駅東側の市街地形成は事業区域も開発手法も未定の調査段階にある

木津駅周辺は木津川の洪水浸水想定区域と内水被害の履歴を抱える

木津駅東側は戸建中心の新興住宅地で賃貸物件の市場が厚くない

学研都市 木津東地区は準備組合段階で企業立地が確定していない

木津川市は市街化調整区域が広く物件ごとに開発規制の確認が要る

人口の未来(木津

出典: 国土数値情報 将来推計人口250mメッシュ/IPSS 令和5年推計(2020年国勢調査ベース)

駅中心から半径1km・41メッシュ(250m四方)を合算。全国・都道府県と同一基準で対比。

総人口
8,723人(2025)
ピーク2035+1.4%
指数(2025年=100)
2020年 97972025年 1001002030年 1011012035年 1012040年 1001002045年 992050年 97972055年 952060年 93932065年 902070年 8787全国 71202020302040205020602070
高齢化率
27.2%
全国比 -2.4pt
= 65歳以上 ÷ 総人口
2025年 27.2%27.22030年 27.4%27.42035年 28.6%2040年 31.1%31.12045年 33.2%2050年 34.6%34.62055年 36.1%2060年 37.6%37.62065年 38.5%2070年 37.9%37.9全国 38.7%20302040205020602070
木津(半径1km)全国

全国は総人口が2050年に85(2025=100)まで減るのに対し、この範囲は97減少傾向) 高齢化率も全国より2.4pt低い(若い) 生産年齢人口(15〜64歳)は5,119人(2025)→4,365人(2050)。賃貸需要の担い手の厚みを測る目安。

世帯構成(木津

出典: 国勢調査(2010・2015・2020)をもとにRETTO算出

木津川市の一般世帯に占める割合。市区町村単位(駅周辺ではなく行政区全体)。

単身世帯率
22.8%2020
全国比 -15.2pt10年で +5.9pt
= 単独世帯 ÷ 一般世帯総数
全国 38.0%2010年 木津 16.9%16.92015年 木津 19.8%19.82020年 木津 22.8%22.8201020152020
夫婦と子供世帯率
37.4%2020
全国比 +12.4pt10年で -3.9pt
= 夫婦と子供から成る世帯 ÷ 一般世帯総数
全国 25.0%2010年 木津 41.3%41.32015年 木津 39.5%39.52020年 木津 37.4%37.4201020152020
木津木津川市全国

単身世帯率は22.8%と全国より15.2pt低い10年の変化は+5.9ptで、全国(+5.6pt)より単身化のペースは速い夫婦と子供世帯は37.4%と全国より12.4pt高い なお単身のうち65歳以上は9.2%(全国12.1%)。単身世帯の中身が若年層か高齢層かを見る目安。

住宅地の地価推移(万円/m²

※ 地価推移はエリア内の住宅地公示地点の中央値です。

土地価格

実勢価格
Coming Soon
実際の取引価格
公示価格(基準)
6.4万円/m²
2.410.1万円/m²
2025年 / 23地点
路線価
4.3万円/m²
2.67.3万円/m²
令和6年 / 822地点
乖離率(公示価格を100%とした場合)
実勢 110%
公示 100%
路線価 67%

公示価格は住宅地の調査地点のみ、路線価は住宅地・商業地の区別なく道路ごとに評価した値です。

路線価は道路ごとに異なるため、物件に面した道路の値を国税庁路線価図からPDFでご確認ください。

空き家率・賃貸空室率(木津川市

出典: 総務省 住宅・土地統計調査(2023年)

5年ごとの全国統一調査(住宅・土地統計調査)にもとづく指標。

空き家率
8.9%
全国比 -4.9pt前回比 +0.8pt
= 空き家 ÷ 全住宅
全国 13.8%2008年 10.2%10.22013年 7.0%7.02018年 8.1%8.12023年 8.9%8.92008201320182023
賃貸空室率
13.6%
全国比 -5.0pt前回比 +1.4pt
= 賃貸の空き ÷ 賃貸全体
全国 18.6%2013年 10.7%10.72018年 12.2%12.22023年 13.6%13.62008201320182023
木津川市全国

空き家率8.9%の内訳

空き家を100%とした構成比
34%
55%
賃貸用34%その他(相続放置・長期不在)55%売却用・別荘等11%

空き家率は街全体の余り具合。内訳でその他(相続放置・長期不在)が多いほど相続放置など街の衰退サイン。

賃貸空室率は賃貸だけの埋まり具合。数値が高いほど貸しても埋まりにくい。

鑑定士のまとめ

温度感

弱含み横ばい上昇強上昇
  1. 01
    いま

    市場の特徴

    誰が、いま、どう買っているのか?

    買い手の需要層初めて家を買う人エリア性格郊外のベッドタウンエリア性格戸建中心の住宅街エリア性格昔から続く住宅街

    同一需給圏は木津川市とJR片町線・近鉄京都線沿線の周辺市町にまたがり、需要者は地縁性を持つ一次取得者や自用目的の個人が中心。城山台・州見台・木津川台・相楽台・兜台などのニュータウンは居住環境が良好で、大阪・奈良からの転入者も一定数見られるなど需要が底堅い。一方、山城地区の上狛・椿井や加茂地区の南加茂台・例幣等の既存集落・旧団地は地縁的需要に限定され、取引件数の少なさや流通期間の長期化、選好性の相対的な劣位が目立つ。唯一の商業地である木津駅前は店舗・事務所需要を中心に商業施設の集積が進み繁華性が高まりつつある。

  2. 02
    なぜ

    地価を動かす要因

    何が上げ、何が下げているのか?

    強み住環境良好強み利便性高マクロ感応性安定

    一般的要因では、景気の緩やかな回復を背景に住宅需要は総じて安定的とされる一方、木津川市内では地域差による二極化が指摘される。地域要因としては、山城地区・加茂地区で人口減少と高齢化が継続する一方、木津地区(旧木津町)は相対的に底堅い。ただし旧木津町の人口についての記述は鑑定士によって分かれ、増加基調とするものと、増加を支えてきた旧木津町も減少に転じ市全体で微減とするものがある。世帯数はいずれも微増傾向。城山台や州見台などのニュータウンは生活利便施設の集積が進み地域要因の改善が続く一方、南加茂台団地は近年の供給過多を背景とした地価下落からの持ち直しが緩やかにとどまる。個別的要因は大半の地点で変動なしとされ、地域単位の需給差が地価変動の主因として位置づけられている。

  3. 03
    どう値付け

    値付けの根拠

    比準と収益、どちらを重視したか?

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  4. 04
    これから

    これからの見通し

    向こう数年、どこに向かうか?

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