追い風高崎市 高崎

新幹線停車駅の徒歩圏だけが強い、群馬県最大都市の中心

令和8年地価公示(群馬県分)は、高崎駅徒歩圏が県内外の多様な需要と希少性で高い上昇率を示したとしており、群馬県の全用途平均変動率も34年ぶりに上昇へ転じた。高崎駅東口では地上27階・住宅290戸の再開発ビルが2029年度完成を目指す。一方で高崎市の人口は2020年の372,973人がピークで、2024年の自然増減は-2,770人と社会増+1,001人を大きく上回る。駅徒歩圏を外れると同じ追い風は届かない。

エリアの見通し年表

2026
新駅周辺の賃料水準を確認転機

JR信越本線の北高崎〜群馬八幡間に豊岡だるま駅が2026年度の開業を目指す。高崎市が建設費約30億円を全額負担する請願駅で、高崎駅から2駅の位置に新たな徒歩圏が生まれる。

2027
着工の公表有無を確認転機

高崎駅東口栄町地区第一種市街地再開発事業が2027年度の着工を目指す段階。あわせて群馬県と高崎市が堤ヶ岡飛行場跡地約93haの基本計画を2027年をめどに共同策定する。

2029
既存物件の賃料と稼働率を再確認転機

高崎駅東口栄町地区の複合ビル(地上27階・高さ約99m・住宅290戸)が2029年度の完成を目指す。駅前に大量の新築住戸が一度に供給される年。

2030
居住人口目標の達成状況を確認再評価

第4期高崎市中心市街地活性化基本計画(2025年4月〜2030年3月)が期間満了を迎える。区域内居住人口を28,264人(2023年4月)から29,800人へ増やす目標の達成可否が確定する。

2040
流動性低下リスクを確認警戒

社人研の2023年推計では高崎市の人口が348,825人まで減り、2020年のピーク372,973人の93.5%になる見込み。買い手層が細り、駅徒歩圏以外の流動性が落ちる可能性がある。

買う理由(6

令和8年地価公示は高崎駅徒歩圏が「高い上昇率」を示したと明記している

高崎駅東口で地上27階・住宅290戸の再開発ビルが動いている

高崎市は転入が転出を上回る社会増が続いている

高崎市は中心市街地の居住人口増を政策目標に掲げ、マンション建設を促進している

JR信越本線に新駅が2026年度開業を目指している

堤ヶ岡飛行場跡地約93haで県市共同のデジタル産業拠点構想が動いている

買わない理由(7

高崎市の人口は2020年の372,973人がピークで、以降は減少局面にある

高崎市の自然減は社会増の3倍近く、人口減少を移動では埋められていない

中心市街地の居住人口は前期計画の目標に届かず、ほぼ横ばいで推移した

中心市街地の休日歩行者・自転車通行量は6年で約13%減った

高崎駅東口栄町地区の再開発は公表スケジュールの更新が乏しい

高崎市の高齢化率は2020年の28.4%から2050年に37.5%へ上がる推計

群馬県の住宅地平均は横ばいで、上昇は駅徒歩圏と中心商業地に限られる

人口の未来(高崎

出典: 国土数値情報 将来推計人口250mメッシュ/IPSS 令和5年推計(2020年国勢調査ベース)

駅中心から半径1km・49メッシュ(250m四方)を合算。全国・都道府県と同一基準で対比。

総人口
19,435人(2025)
2050年 92 (2025=100)
指数(2025年=100)
2020年 1001002025年 1001002030年 99992035年 982040年 96962045年 942050年 92922055年 882060年 84842065年 802070年 7676全国 71202020302040205020602070
高齢化率
25.4%
全国比 -4.2pt
= 65歳以上 ÷ 総人口
2025年 25.4%25.42030年 28.7%28.72035年 32.9%2040年 37.1%37.12045年 39.8%2050年 41%412055年 40.9%2060年 40.8%40.82065年 40.5%2070年 40%40全国 38.7%20302040205020602070
高崎(半径1km)全国

全国は総人口が2050年に85(2025=100)まで減るのに対し、この範囲は92減少傾向) 高齢化率も全国より4.2pt低い(若い) 生産年齢人口(15〜64歳)は12,295人(2025)→8,758人(2050)。賃貸需要の担い手の厚みを測る目安。

世帯構成(高崎

出典: 国勢調査(2010・2015・2020)をもとにRETTO算出

高崎市の一般世帯に占める割合。市区町村単位(駅周辺ではなく行政区全体)。

単身世帯率
35.2%2020
全国比 -2.8pt10年で +5.7pt
= 単独世帯 ÷ 一般世帯総数
全国 38.0%2010年 高崎 29.5%29.52015年 高崎 30.7%30.72020年 高崎 35.2%35.2201020152020
夫婦と子供世帯率
27.8%2020
全国比 +2.8pt10年で -2.7pt
= 夫婦と子供から成る世帯 ÷ 一般世帯総数
全国 25.0%2010年 高崎 30.5%30.52015年 高崎 29.8%29.82020年 高崎 27.8%27.8201020152020
高崎高崎市全国

単身世帯率は35.2%と全国より2.8pt低い10年の変化は+5.7ptで、全国(+5.6pt)より単身化のペースは速い夫婦と子供世帯は27.8%と全国より2.8pt高い なお単身のうち65歳以上は11.6%(全国12.1%)。単身世帯の中身が若年層か高齢層かを見る目安。

住宅地の地価推移(万円/m²

※ 地価推移はエリア内の住宅地公示地点の中央値です。

土地価格

実勢価格
Coming Soon
実際の取引価格
公示価格(基準)
7.5万円/m²
4.811.8万円/m²
2025年 / 35地点
路線価
5.4万円/m²
3.411万円/m²
令和6年 / 610地点
乖離率(公示価格を100%とした場合)
実勢 110%
公示 100%
路線価 72%

公示価格は住宅地の調査地点のみ、路線価は住宅地・商業地の区別なく道路ごとに評価した値です。

路線価は道路ごとに異なるため、物件に面した道路の値を国税庁路線価図からPDFでご確認ください。

空き家率・賃貸空室率(高崎市

出典: 総務省 住宅・土地統計調査(2023年)

5年ごとの全国統一調査(住宅・土地統計調査)にもとづく指標。

空き家率
13.9%
全国比 +0.1pt前回比 -1.5pt
= 空き家 ÷ 全住宅
全国 13.8%2008年 15.2%15.22013年 14.8%14.82018年 15.4%15.42023年 13.9%13.92008201320182023
賃貸空室率
20.3%
全国比 +1.7pt前回比 -3.9pt
= 賃貸の空き ÷ 賃貸全体
全国 18.6%2013年 23.9%23.92018年 24.2%24.22023年 20.3%20.32008201320182023
高崎市全国

空き家率13.9%の内訳

空き家を100%とした構成比
45%
51%
賃貸用45%その他(相続放置・長期不在)51%売却用・別荘等4%

空き家率は街全体の余り具合。内訳でその他(相続放置・長期不在)が多いほど相続放置など街の衰退サイン。

賃貸空室率は賃貸だけの埋まり具合。数値が高いほど貸しても埋まりにくい。

鑑定士のまとめ

温度感

弱含み横ばい上昇強上昇
  1. 01
    いま

    市場の特徴

    誰が、いま、どう買っているのか?

    買い手の需要層地元の店主・事業主買い手の需要層全国チェーン店エリア性格駅前の繁華街エリア性格戸建中心の住宅街エリア性格マンションが建つ予定の土地

    住宅地の需要者は高崎市内在住・在勤で自己居住を目的とする勤労者世帯が中心で、比較的高所得層や新幹線通勤者による東京圏在住者の購入も見られる。中心価格帯は土地200㎡程度で1,000万円台~2,000万円台、新築込みで2,800万円~4,500万円程度である。真町など高崎駅徒歩圏の街区は分譲マンション用地として首都圏デベロッパーの需要が強い。商業地の需要者は地元の飲食・小売事業者や個人事業主が中心だが、高崎駅周辺の高価格帯エリアでは県外大手企業の支店・営業所設置需要や投資目的の法人・個人の参入も見られる。ただし多くの地点で『賃貸市場の成熟度が低く適正賃料が見出しにくい』との指摘が繰り返される。

  2. 02
    なぜ

    地価を動かす要因

    何が上げ、何が下げているのか?

    強み再開発マクロ感応性景気感応高

    一般的要因では景気回復基調や資材価格・為替動向への言及が共通するが、高崎に固有の地域要因としては『高崎駅西口・東口の開発が一段落し、今後は東口栄町地区やスズラン周辺の再開発事業に注目が集まる』との記述が複数地点で繰り返される。Gメッセ群馬・高崎芸術劇場・ペデストリアンデッキの完成も地域発展の要因として挙げられる。住宅地では城東地区など土地区画整理事業の進捗や高崎駅徒歩圏・環状線内外という立地条件が地価の変動率を左右し、県内では高崎市中心部と旧郡部・郊外との二極化が進んでいるとの指摘が目立つ。石原町の丘陵地勢住宅団地のみ、傾斜地形と住民高齢化を理由に地域要因がマイナスに評価されている。

  3. 03
    どう値付け

    値付けの根拠

    比準と収益、どちらを重視したか?

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  4. 04
    これから

    これからの見通し

    向こう数年、どこに向かうか?

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