向かい風桐生市 桐生

桐生市の人口は令和7年国勢調査で群馬県内最多の令和2年調査比9,222人減となり、地価も県平均が下げ止まるなかで下落が続いている

令和8年地価公示で桐生市の住宅地は平均25,700円/m2・前年比-1.0%、商業地は平均33,700円/m2・同-0.5%だった。群馬県全体は住宅地の地価が前年比0.0%・商業地は同+0.3%で下げ止まっており、桐生市はそこから取り残されている。住宅・土地統計調査(2023年)による桐生市の賃貸空室率は35.2%、空き家率は21.9%で、賃貸の一棟物件は稼働の裏取りが要る。総事業費約122億4,000万円の新本庁舎が2025年1月に供用を開始し、桐生駅周辺は都市機能誘導区域として空き店舗リノベーションの支援対象になっている。

エリアの見通し年表

2026
織姫町周辺の売り出し価格と在庫を確認進行中

桐生市の旧本庁舎の解体を含む庁舎整備が2026年3月に完了する予定。新本庁舎は2022年12月着工・2024年11月29日完成で、2025年1月6日から業務を開始している。新本庁舎の概算事業費は約101億6,000万円、水道局・教育センターを含む総事業費は約122億4,000万円。

2027
本町・末広町の空き店舗の埋まり方を確認様子見

桐生まちづくりファンド(令和元年6月3日設立・群馬県初)による中心市街地のリノベーション支援が続く局面。桐生駅周辺地区の中心市街地とその周辺で、空き店舗・空き工場等の物販・飲食店舗や宿泊施設への転用が資金面で支援される。桐生市コンパクトシティ計画の都市機能誘導区域が対象になる。

2029
会場配置と桐生市内の宿泊需要を確認転機

第83回国民スポーツ大会・第28回全国障害者スポーツ大会「湯けむり国スポ・全スポぐんま2029」が2029年10月6日から16日まで群馬県で開催される。群馬県での国民体育大会・国民スポーツ大会の開催は昭和58年のあかぎ国体以来46年ぶりにあたる。

2040
出口戦略と流動性を再確認警戒

桐生市の人口は2040年に約7万5,000人まで減る見通しが示されている。2024年5月1日時点で10万人を割り込んだ人口が、さらに2割以上縮む前提になる。買い手層と借り手層の両方が細り、駅徒歩圏を外れた物件の流動性が落ちる可能性がある。

2060
長期保有の前提を見直す警戒

桐生市の人口は2060年に約4万7,000人まで減る見通しが示されている。桐生市はかつて群馬県内で最多の人口を抱えた都市だが、2024年4月の人口戦略会議の分析では20代から30代の女性人口が2020年から2050年にかけて半減する「消滅可能性自治体」に分類されている。

買う理由(5

総事業費約122億4,000万円の新本庁舎が2025年1月に供用を開始した

桐生駅周辺は都市機能誘導区域で、群馬県初の桐生まちづくりファンドがリノベーションを資金面で支援する

人口10万人規模の市に4つの鉄道路線が乗り入れ、うち2路線は全線存続方針が示されている

桐生市が移住者と空き家の取得・改修に対する助成を用意している

群馬大学理工学部の桐生キャンパスが市内にある

買わない理由(7

令和7年国勢調査で桐生市の人口減少数は9,222人と群馬県内で最も多かった

住宅・土地統計調査(2023年)による桐生市の賃貸空室率は35.2%

令和8年地価公示で桐生市の住宅地は前年比-1.0%、商業地は-0.5%と、群馬県平均から取り残されている

桐生市は2024年4月の人口戦略会議の分析で消滅可能性自治体に分類された

桐生市の人口動態は自然減・社会減の両方が続いている

市内の工業団地は11団地が分譲中で、大型の企業誘致案件は確認できない

桐生市の水害ハザードマップは渡良瀬川・桐生川・山田川の浸水想定を広く示し、土砂災害の想定区域もある

人口の未来(桐生

出典: 国土数値情報 将来推計人口250mメッシュ/IPSS 令和5年推計(2020年国勢調査ベース)

駅中心から半径1km・47メッシュ(250m四方)を合算。全国・都道府県と同一基準で対比。

総人口
8,214人(2025)
2050年 55 (2025=100)
指数(2025年=100)
2020年 1111112025年 1001002030年 90902035年 802040年 71712045年 632050年 55552055年 492060年 42422065年 362070年 3131全国 71202020302040205020602070
高齢化率
44.5%
全国比 +14.9pt
= 65歳以上 ÷ 総人口
2025年 44.5%44.52030年 47.4%47.42035年 49.7%2040年 53.3%53.32045年 55.6%2050年 55.9%55.92055年 55.3%2060年 53.4%53.42065年 51%2070年 51.2%51.2全国 38.7%20302040205020602070
桐生(半径1km)全国

全国は総人口が2050年に85(2025=100)まで減るのに対し、この範囲は55減少傾向) 高齢化率も全国より14.9pt高い 生産年齢人口(15〜64歳)は3,984人(2025)→1,708人(2050)。賃貸需要の担い手の厚みを測る目安。

世帯構成(桐生

出典: 国勢調査(2010・2015・2020)をもとにRETTO算出

桐生市の一般世帯に占める割合。市区町村単位(駅周辺ではなく行政区全体)。

単身世帯率
32.6%2020
全国比 -5.4pt10年で +6.0pt
= 単独世帯 ÷ 一般世帯総数
全国 38.0%2010年 桐生 26.6%26.62015年 桐生 29.2%29.22020年 桐生 32.6%32.6201020152020
夫婦と子供世帯率
24.4%2020
全国比 -0.6pt10年で -2.7pt
= 夫婦と子供から成る世帯 ÷ 一般世帯総数
全国 25.0%2010年 桐生 27.1%27.12015年 桐生 25.9%25.92020年 桐生 24.4%24.4201020152020
桐生桐生市全国

単身世帯率は32.6%と全国より5.4pt低い10年の変化は+6.0ptで、全国(+5.6pt)より単身化のペースは速い夫婦と子供世帯は24.4%と全国より0.6pt低い なお単身のうち65歳以上は16.1%(全国12.1%)。単身世帯の中身が若年層か高齢層かを見る目安。

住宅地の地価推移(万円/m²

※ 地価推移はエリア内の住宅地公示地点の中央値です。

土地価格

実勢価格
Coming Soon
実際の取引価格
公示価格(基準)
2.9万円/m²
1.83.3万円/m²
2025年 / 23地点
路線価
2.1万円/m²
1.42.9万円/m²
令和6年 / 188地点
乖離率(公示価格を100%とした場合)
実勢 110%
公示 100%
路線価 72%

公示価格は住宅地の調査地点のみ、路線価は住宅地・商業地の区別なく道路ごとに評価した値です。

路線価は道路ごとに異なるため、物件に面した道路の値を国税庁路線価図からPDFでご確認ください。

空き家率・賃貸空室率(桐生市

出典: 総務省 住宅・土地統計調査(2023年)

5年ごとの全国統一調査(住宅・土地統計調査)にもとづく指標。

空き家率
21.9%
全国比 +8.1pt前回比 +1.0pt
= 空き家 ÷ 全住宅
全国 13.8%2008年 19.4%19.42013年 17.3%17.32018年 20.9%20.92023年 21.9%21.92008201320182023
賃貸空室率
35.2%
全国比 +16.6pt前回比 -0.4pt
= 賃貸の空き ÷ 賃貸全体
全国 18.6%2013年 29.8%29.82018年 35.6%35.62023年 35.2%35.22008201320182023
桐生市全国

空き家率21.9%の内訳

空き家を100%とした構成比
45%
52%
賃貸用45%その他(相続放置・長期不在)52%売却用・別荘等3%

空き家率は街全体の余り具合。内訳でその他(相続放置・長期不在)が多いほど相続放置など街の衰退サイン。

賃貸空室率は賃貸だけの埋まり具合。数値が高いほど貸しても埋まりにくい。

鑑定士のまとめ

温度感

弱含み横ばい上昇強上昇
  1. 01
    いま

    市場の特徴

    誰が、いま、どう買っているのか?

    買い手の需要層初めて家を買う人買い手の需要層地元の店主・事業主エリア性格戸建中心の住宅街エリア性格昔から続く住宅街

    住宅地は桐生市中心部から外郭部にかけての一次取得者層(市内居住・勤務者)が主な需要者で、同一需給圏外からの流入は少ない。土地は600万円台~800万円程度、新築戸建は2,000万円前後が中心価格帯。人口減少や高齢化により全域で需要は弱含み、街路条件や空き家の増加も選好性を下げている。一方、広沢町など中心部との価格差から割安感のある郊外は比較的堅調な需要も見られる。商業地は本町・仲町など中心市街地及び幹線道路沿いが中心で、需要者は飲食業・小売業を営む地元法人・個人が主体。郊外大型店や複合型商業施設、オンライン普及への顧客流出で空室・閉鎖店舗が目立ち、土地需要は総じて減退している。取引が少なく価格帯にばらつきがあり、中心価格帯を見出しにくいとの記述が共通する。

  2. 02
    なぜ

    地価を動かす要因

    何が上げ、何が下げているのか?

    マクロ感応性安定

    一般的要因では、桐生市が県内でも高齢化率が特に高く人口流出が継続している点がほぼ全地点で共通して指摘され、不動産需要全体の減退要因とされている。近年は建築資材や人件費の高騰への言及も一部で見られる。地域要因では、中心市街地の商業地は郊外大型店や複合型商業施設、オンラインショッピングへの顧客流出により衰退傾向が続き、閉鎖店舗の増加が指摘される一方、仲町周辺では行政の活性化策や民間主導の地域復興により小規模飲食店の需要が底打ちしつつあるとの記述もある。住宅地では街路条件や利便性の劣る地域で需要が弱含む一方、丘陵地・山間部の郊外団地は老朽化や選好性低下が顕著で下落率が相対的に大きい。個別的要因は「変動なし」とする記述が大半を占める。

  3. 03
    どう値付け

    値付けの根拠

    比準と収益、どちらを重視したか?

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  4. 04
    これから

    これからの見通し

    向こう数年、どこに向かうか?

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